日 時 平成23年6月21日(火)
場 所 西宮中央公民館
講 師 八木亜夫氏(毎日新聞客員編集委員)
先の東日本大震災は日本全土のみならず、世界をも揺るがせ
ています。
震災から3カ月を経過し、やっと復興基本法が成立しましたが、
具体的には復興庁ができ、2次・3次補正予算や復興債の発行
等が行われてから前へ進むことになります。
阪神大震災と今回の大震災を比べてみますと・・・・ ①前回は神戸市が中心であったのに対し、今回は東北・関東の各県に広くまたがっていること。 ②前回が消費地であったが、今回は生産地であること。 ③今回は大きな津波に襲われたこと。 ④今回は原発事故が併発したこと等々、その復興のむつかしさがあります。
これに対処するための財源は、当面「復興債」の発行で対応するようですが、これの返済には所得税や法人税等の増税が待っています。
なお、原発に対する世界各国の姿勢はマチマチで、ドイツ・イタリア・スイス等は脱原発の方向ですが、中国・インド・パキスタン等は原発推進に意欲的です。
日本でも政府と地方は必ずしも一枚岩ではなく、この大事な時に政治は「菅降し」に終始しています。