自己診断から自己確知へ(発達障がいのケース)

◇◆でも専門医に受診していないので確定ではないです◆◇

現在の日本社会は、「コミュニケーション力重視の社会」
と言われていますよね。大学生を採用する企業も
学歴や成績と同じくらい、コミュニケーション力を重視する
傾向が強くなっているようです。

大卒(もしくは専門学校卒)で会社に就職し、
その後、職場での人間関係で上手くいかず、退職し、
そのままひきこもる若者も増えていますね。

今までは「本人の問題」で片づける向きがあったのでしょうが、
最近、発達障がいがクローズアップされていることもあるので、
その若者こそ、就労に結び付けようという行政の意図があるのでしょうか。
それはそれで良いことだと、すばらしい考え方なので、
その施策をどんどん進めていってほしいですよね。

ところで、松尾はこのブログ上で、何度も自分には発達障がいの傾向がある
と断言(?)してきました。ですが、専門医の診断を受けた事は
ありませんし、仮に受けたとしても、
「あなたにはその傾向はあるが、はっきりとした発達障害があるとは断言できない」
という診断を受けるかもしれませんね。

何を申し上げたいかというと、松尾には自分の性格の傾向で
うまくいかなくなってしまうことがあるという事実(現実)なのですね。
「それも自己診断じゃないか」
とおっしゃる向きもあるかと思いますが、
事実として生きづらさがあるのなら、自分は発達障がいがあるなあと
認識しても良いのではないでしょうか…?

「なんて自分勝手なヤツだ」
とご批判を受けそうですが、
松尾はそれでもいいのではと考えてしまうのです。

発達障がいは流行りすたりではなく、
これからも続いていくカテゴライズだと思うのです。
もうそこまで社会が進んでしまったといえばよいのでしょうか…?
良きにしろ悪きにしろ、何かと(全てにおいて?)
分類化(カテゴライズ)される世の中になってきているのですね。

その中(社会)で私たちは生きています。
自分がそういう傾向(例えば、AD/HD)があるのならば、
そこからそれからどうするのか?
認識したら次はどうするのか?

自分でその傾向に関する専門書を購入して、
(現在は発達障がいも躁鬱病も、統合失調症他あらゆる障害・症状も
 かなり網羅されて、書籍が出版されていますね。)
自分で確かめてみて、仮に自分がその傾向にあてはまるのであれば、
(大体、その書籍には対応・対策の仕方も書かれていますので)、
自分で対応・対処する—生きやすくなるために努力をしてみる

という方法はいかがでしょうか…?
皆さん、もう、そうされているかもしれませんね。
そうです。専門医まではいかないけれど、
(実際に発達障がいかを診断できる医師はまだ少ないです。)
自分で確かめてみて、そうなら対処方法を探る。

発達障がいというカテゴライズそのものもここ日本では
まだ新しい概念です。これから研究が進むであろうカテゴリーです。
そして私たちは書籍やネットで様々な情報を得ることができる。
自己診断は危険だという考え方があり、たしかにそうなのですが、
専門医(精神科医ですよね)がどうも敷居が高いのであれば、
(精神疾患的:病状はないのだけれど、何かしら自己の
 性格的なものにより、生きづらさを抱えている場合です)、
自分で情報を集め、勉強し、自分で対処をするという方法も
ありなのではと思うのですね。

表題の自己診断と自己確知のちがいですが、
取り組む姿勢、学び続ける姿勢にあるのでしょうか。
発達障がい者はそれこそ昔から生活してきたのですから。
「あの人、ちょっと変わってるよね、変だよね」
と言われても、生きてきたのですから。

社会の変容によって、カテゴライズされるようになっただけですから、
その「ブーム的なもの」に乗ればいい。
(この「ブーム」はこれからも続くものですから。)
自分でリサーチして、発達障がいに相当するのであれば、
書籍(ブーム本?)に記してある対処方法を実行してみる。
市販されている専門書なので、危険な対応方法などは書いていないでしょう。

もちろん、これは、あくまで松尾個人の意見です。
ひとつの考え方に過ぎません。
専門医の診断をお受けになるのが一番、適切な方法だと思います。

けっきょく自分の判断だけでは…ということになるでしょう。
なぜかというと、発達障がいかと思っていたら、
実は別の精神疾患だったということ
もしくは、発達障がいはゆるやかなものだったのだけれど、
二次障害の精神疾患が進んでいて、「そう思える精神(性格)状態」だった、
というケースも多いからです。
(なので、松尾の意見は「精神科医に受診なんて…」とお考えの方に
 限るのかもしれませんね。)

だったらこういう方法はいかがでしょうか…?
自己確知するために、自らの傾向を確かめてみるのですね。
足をつかってです。信頼できる情報を得る。
(発達障がいに関する専門書は基本的に、二次障害についても
 記述されています。)

発達障がいは病気ではなく、あくまで性格の傾向ですので、
二次障害を引き起こしさえしなければ、やり直しが効くものです。
(たとえ会社をクビになったとしても、病気にならなければ健康ならば、
 再び仕事を探せるのですね。)

最後に—
自分で調べ、「これ(AD/HD)に相当するかもしれません」と主治医に尋ね、
「どうでしょうねぇ…」と言われたのが、松尾のケースです。
これからも専門書を購入し、調べ続けます。
今のところ、発達障がい専門の精神科医の診断を受ける予定はありません。

自分で書籍等調べ、自分で対処方法を探していて、
まあ、何とかうまくやっているといえるのでしょうか…?