第13回 千里コラボ大学校を開催しました

第13回 千里コラボ大学校を6月11日(土)に開催致しました。

「私の異文化体験 ことはじめ」と題して、中谷多美さんに
ご講演頂きました。

オープニングは何時ものように、川上時子さんによるピアノ
演奏です。今回は、バッハと3人の子供達の作品5曲を、
加福共之さんの分かり易い解説と、川上さんのタッチによる
音色を十分に楽しみました。

1987年豊中公民館主催事業「外国人の日本語教室」を見学して
市民企画委員会に参加されたことが、以降25年程に及ぶこの活動の
スタートであったと、語り始められました。

 日本語の上達は、「好きなことに取り組むこと」の実例が紹介
されました。また囲碁や水墨画や日本のアニメを見て日本語を
覚えた例や、狂言や能面等を学び、能の発表会まで実施された例が
紹介されました。
 ここには、母国語も文化も宗教も異なる人々を、一つの方向に導く
指導力と、目的達成のために興味を持たせる企画力等、私達が忘れ
がちな数多くのヒントを、さり気なくお話頂き聞き入っておりました。

外国の方との付き合いでは、意見の相違点については、はっきり
意思表示をすること。それはその部分だけのことであり、その他の
多くの共通点を共有できていることである。昨夜遅くまで議論した
相違点は、朝になれば、「おはようございます」といった、通常の人間
関係に戻ることができる等のお話も頂きました。この様な日本人には
やや不得意な人間関係のあり方もお話頂きました。
益々国際化が進む世の中、大和魂の良い所を残しつつ、世界の人々
に正しい評価を得られる日本人になるための努力の必要性を、改めて
感じました。

 子供の教育については、子供達が自立出来るように教育すること。
親から教えられたことを子供に伝えること、等のお話がありました。
教育が問題になっている昨今、官民挙げて考える時期にきているとの
印象を受けました。

この様に私達が知らない、外国の人々との付き合い方を実践に基づく
実例を挙げて教えて頂き、有意義な講演会が終了しました。

最後に講演に関連する図書を、千里図書館司書の石田さんにご紹介頂きました。 (原)