「作物の起源を学びました」!<農楽講座第4講> 近大 種坂英次先生

昨日、近畿大学農学部准教授の種坂英次先生をお招きして「農業と作物の起こり」(先人の知恵と工夫に学ぶ)と題する「都市で学ぶ農楽講座(第4講)」を開校しました。

 32人が熱心に受講し、最後には昨日食べた夕ご飯の食材の原産地を調べる作業も行いました。

 講義は、1万年前に農耕が始まったことや、旧ソ連の科学者であったバビロウの説をもとにして、①ある栽培植と近縁な野生種が多く分布する地域 ②栽培種の品種群が集中している ③優性の変異が集中している ことが作物の原産地(起源)となったと話をされ、世界各地で栽培される作物には、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどのいずれかを含んでいるとして、世界で流通するベスト30の野菜・果樹類の説明がありました。

 とくに、作物植物の起源の6大中心地と代表的な作物の紹介は、関心を強めました。
6大中心地は①地中海‐西南アジア ②アフリカ ③中国 ④東南アジア ⑤メソアメリカ ⑥南アメリカ で、日本の栽培植物の多くが、これらの地域から流れてきたことが分かりました。