回復の「3ステップ」を実行するためには

◇◆まず当事者がいて、そして自分たち(支援者)もいる◆◇

支援者にも生活があります。
無償ばかりでは、支援活動は続きません。
NPO活動とは、ボランタリーであっても、
けっしてボランティアではないのだと思っています。

ひきこもり支援とは、とっても神経を遣う業務です。
気づかい過ぎて、支援者のこちらが心を病んでしまうことも
あるかと思います。

ようするに、無償では続けられない活動です。
神経を遣い、生活をかけて、古い言い方かもしれませんが、
いっしょうけんめいに取り組むべき仕事なのだと思います。

たとえば、アウトリーチ(訪問支援)は相当な精神的プレッシャーが
かかり、ストレスは多大なものとなります。
そう”ボランティア”ではできない事なのですね。
生活(費)がそこにないとできない業務だと思います。

電話相談、メール相談にしてもそうだと思うのです。
こと”ボランティア”はすばらしい、人として美しい行為だと
捉えられがちですが、ただすばらしいと誉めたたえられれば良い
という事でもないと思うのです。

前回に、ひきこもりから回復するための「3ステップ」を
挙げさせていただきました。その「3ステップ」を実行するためには
やはり資金が必要です。その資金の内訳には人件費というもの、
交通費だけではなく、対価(報酬)が必要なのですね。

松尾も対価を得て、ひきこもり支援活動をするようになってきました。
その活動の中で(以前から続いているボランティアの支援活動も含め)、
「こうすれば良いのになあ」
ということが、いくつも出てきました。

何事もストレートに申し上げるのでは、いろいろな方の
メンツをつぶすことにもなりかねません。
少しずつ、そして様々な立場の方々のことを考え、
意見させていただけたらと思います◎