当事者にとっての「患者学」

◇◆当事者も楽しく学ぶ〜♪◆◇

「べてるの家」が全国区になってから、ずいぶんの時間が
経ちました。「べてるの家」の活動の中で特に有名なものが
『当事者研究』ですよね。当事者が自分の病気等を自ら研究する。
精神科医やPSWも手を貸し、その人その人にとっての
『当事者研究』を遂行する。

「わあ、楽しそうだなあ〜」
と思います。素直にうらやましいです。

「べてるの家」の果たした役割というものは
とてつもなく大きいのですが、そろそろ、精神病になったからといって
悲観的な人生観ばかり持つのではなく、
確かに病気の苦しみって、ハンパじゃなくあるのだけれど…、
少し愉しみを持ちながら生活していけたらいいよねっていう
価値観、当事者の気持ちが前面に出てきつつあるのかな
と感じたりする時もあります★

松尾ができる役割は、こんなブログを書き続けることぐらいしか
ないわけですが…その生まれつつある傾向に
貢献したいという気持ちはあります。

さて、先日、「自己覚知」がテーマのワークショップを受けてきました。
支援者向けのワークショップでしたが、かたくなることはなく
ファシリティターの方がユニークに進行してくださったので、
「ああ、どこまで話すのかなあ…」
なんて、始まる前は自分自身で心配もあったのですが、
ファシリティターが知り合いの方でしたので、
いろいろと気を遣っていただき、配慮してもらえ
とっても楽しく有意義な、ワークショップ参加になりました(^v^)

自分のことをみなさんの前で話すって、
ささいなことでも、とても難しいものがあり、
帰り道、そして連休と(連休前の金曜日にワークショップを受けました)
あそこでああ言えばよかったなあ…とか、
何であそこであんなこと言ったんだろ…とか、
ひとりで反省会をしていました(^_^;)

それでけっきょく、床屋にも本屋にも電気屋にもユニクロにも
行きませんでした。またまたジメーッとした泥棒髭の憂鬱です。。。

ですが、連休明け、また講座を受けたのですが、
講座という授業はとても真剣に聞かせて頂いていて
いろんなことが吸収できて、
もちろん、すぐに自分の引き出しにするのは無理なのですが…。
ちゃんと吸収はしているので、自分の興味のある勉強というもの—
勉強というより、趣味の域に近く、楽しんで学ぶことができます。

僕にとっての「心理学」や「福祉学」、「ひきこもり学??」は
どこかで『患者学』であって、「支援者としてだけの学び」ではない。
もちろん、「支援者」として受講をしているのですが、
どこかで「当事者」として受け取っている部分もあり、
だからこそ、どうしても、それは自分自身を突き詰める作業であり、
そうなると「松尾さんにとって、この講座はしんどくないですか…?」
と心配してもらう時もあります。

ですが、全然そんなことはなく、
(その心配していただけることも、嬉しみ、励みになり)
内容がハードな「ひきこもり学」であっても、
有意義に学ぶことができます。

ニーチェやウェーバーのように突き詰め過ぎて、
精神的にしんどくなる(病んでしまう)のではなく、
あくまで学問とは、有意義に学ぶもの、
だから松尾にとっての「患者学」も
自分を突き詰めていくものなのだけれど、
あくまで『楽しむスピリッツ』を忘れないでいるというか、
そういう視線を持って、学び続ける、突き詰めていく

なおかつ、それで「当事者」と呼ばれる方が、
楽になる、生きやすくなるヒントみたいなものを生みだせたら
本当にすばらしいことなのだろうし、またそうなるといいなあと
いう想いで「患者学」を今後も突き詰め続けていきたいと考えています。

今回はただのエッセイ文になってしまいましたが、
それも楽しみのうちです…(^_^;)
ですが、ただ難しく考えるだけではなく、
どこかで楽しみながら、真剣にトライしていきたいです。
というわけで、これからも幼稚な文章を書き続けますが、
どうぞよろしくお願いいたします。

≪写真は、昨日(19日)のアウトリーチの講座
 (職場の研修扱いになります)の待ち時間、
 同じ法人のスタッフたちと夕食を取った際のメニュー、
 阪急庄内駅前商店街の「しあわせラーメン」です〜♪≫