認知症高齢者の生活上の変化

日 時 平成23年8月9日(火)
場 所 宝塚フレミラ
講 師 東 強氏(宝塚市医師会)
 認知症の定義とは、「脳の器質的な障害によって、記憶力や
判断力、実行能力や会話能力など、いったん発達した知的機
能が持続的に障害され、社会生活に支障をきたすようになった
状態」であるとのこと。
 認知症と単なる物忘れとの区別は非常にむつかしいのですが、
ご家族としましては、①同じことを何回も言ったり聞いたりする、②物の名前が出てこなくなった、③置き忘れやしまい忘れが目立つ、④以前はあった関心や興味が失われた、⑤日課をしなくなった、⑥だらしなくなった、⑦時間や場所の感覚が不確かになった、⑧財布を盗まれたという、⑨些細なことで怒りっぽくなった・・・等々に気づきましたら、一応疑問に思ってください。
 なお認知症とひと口で言いましても、記憶の低下を含めゆっくり悪くなっていくアルツハイマー型、幻覚や妄想症状が表れるレビー小体型、早期から性格の変化が出てくる前頭側頭型等がある由。
 介護の心がけで大切なことは、①安心感を持たせる、②何事も否定しない、③ペースを合わせる、④出来ることは出来るだけさせる・・・等だそうです。
 最近は治療薬も出てきましたが他方で副作用もあり、やはりその前の予防は欠かせません。
 食生活で不飽和脂肪酸(魚等)や抗酸化作用食品(野菜等)を摂ることやネットワークを持つこと等です。