耳鼻咽喉の加齢による変化

日 時 平成23年8月18日(木)
場 所 宝塚フレミラ
講 師 藤木宏也氏(宝塚市医師会)
 年齢を重ねると身体機能が徐々に低下してくるのは致し方
ないことですが、これらの症状や原因を少し知っておくことで
機能低下を遅らせることは可能です。
 今回は「耳・鼻・口」の知識をご教示いただきました。
 まず耳管機能ですが、最近①耳がつまった感じ、②耳鳴り
がする、③聞こえにくい等の症状がそれで、加齢により筋肉やその周辺の組織が痩せることによるとか。
 また鼻腔では、①鼻が乾く、②鼻がくさい、③鼻水がよく出る等の他、50歳頃からは高音域の聞こえも低下してきます。
 これは加温加湿機能が低下し、粘膜の変化によることもいち因である由です。
 そして口腔・嚥下では、①飲み込みにくい、②すぐむせる、③鼻から食べ物が出てくる等の症状が出てくると、口腔環境が変化してきたり、嚥下機能が低下してきたことが大きな原因のようです。
 これら加齢による耳鼻咽喉の症状を治療し、元に戻すことは出来ませんが、少しでも遅らせることの予防は色々提案されていますので、前述の症状が出て自分でもおかしいと感じたら専門医に検査してもらい、原因に応じたリハビリを行うことはかなり有効です。
 内臓と異なり自分で何となく分かるので、日頃から気配りをしておくと早期発見につながります。