食と笑いと健康と

日 時 平成23年8月24日(水)
場 所 池田泉州銀行講堂
講 師 位田隆久氏(社会教育家)
 「食」は「人を良くする」と書き命そのものと考えられて、日本
では穀物(米・麦等)を常食にしてきましたが、世の中は西洋化
が進み、また飽食(崩食・呆食・泡食・・・)の時代となってメタボ
リックシンドロームなる言葉も生み出されました。
 以前 沖縄県は長寿県として知られていましたが、今では
首位の座を長野県へ引き渡し、順位を大きく下げたのも前述の理由によるものではないでしょうか。
 「食」の三原則は①自然に従った「法食」②地産地消の「邦食」③感謝の気持の「報食」である由。
 一方 「笑い」はユーモアがあってコミュニケーションを醸成する大きな要因ですが、現状ではテレビのお笑い番組を直接吸収して、ややもすれば人の心をキズつける笑いも横行しています。
 何事も心を失わないということが欠けつつあるのが残念で、飲食・建築・原発等々でミスが起こり、当事者が記者会見を開いて謝罪しますが、メディアを見ている限りでは心から誤っているようには見えず、「見つかってしまった!」としか見えないのはどうしてでしょう。
 昔からの言葉に「過ぎたるは、及ばざるがごとし。」があり、「過ぎたる」も「及ばざる」も同等ですが、今日では「過ぎたるは、及ばざるに劣れり。」とすべきではと思います。
 要は「食」も「笑い」もいきすぎず、腹八分目のバランスが「健康」に通ずるということでしょう。