前回の続きです。わさびの効用


前回の続きです。わさびの効用

若返りのわさびスルフィニルって?
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写真は
以前、ピクルスをたくさん作った時の写真です。赤カブ、人参、ごぼう、キュウリ、大根ですね。もう一皿はたくさん収穫できた茄子とキュウリとエンドウを胡麻和えしました。

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アメリカで大ブーム
わさびにはたんぱく質、ビタミンB1、B2、C、食物繊維、カルシウムなどが含まれます。わさびを食べるとツーンとするのは辛味成分のイソチオシアネート。殺菌、抗菌効果に加え血液をサラサラにしたり、脳の血流をよくしてボケ防止効果が。強力な若返り効果があるとしてアメリカで大ブームとなり、注目されているのは有効成分のスルフィニル。強力な抗酸化作用や肝機能を高めてデトックス効果が。

イソチオシアネート(辛み成分)
アリルからし油とも言います。鼻にツーンと抜ける独特の辛みのもとで、すりおろしてわさびの細胞が破壊されるときに発生します。短時間で揮発します。

ぼけ防止
イソチオシアネートの辛みが味覚を通して脳を刺激、脳の血流をアップさせてくれます。脳の血流を一時的に促進するだけではなく血小板の固まりを溶かす作用があり、血液の流れそのものをスムーズにしてくれます。ドロドロ血がサラサラに。心筋梗塞予防にも。

スルフィニル(有効成分)
正式名は6−メチルスルフィニルヘキシルイソチアネート。イソチオシアネートの仲間で辛味を伴う成分。わさびをすりおろしたときに細胞が壊れ、くっついていたブドウ糖と分かれて生成。すりおろした後もじわじわと生成反応が続いて揮発しません。逆に増加し熱にも強い性質が

わさびスルフィニルはどうして若返り効果が強力なの?

ポリフェノールよりすごい抗酸化作用
スルフィニル自体は抗酸化物質ではないのですが、体内にもともと備わっているGSTと呼ばれる抗酸化物質を活性化します。本来GSTは活性酸素(細胞を酸化させて肌老化を招く)が発生した時に分泌され退治しますが、GSTはスルフィニルを毒素と勘違いして発生。スルフィニルは血管を通って全身をかけまわりGSTを抗酸化戦闘状態にします。その効果は24時間持続。つまりスルフィニルは活性酸素が身体を酸化させる前に予防できるため一層強力です。GSTを活性化する作用が野菜の中で最も強く、その効果が3日近く続くとも言われます。1日わさび5g。小さじ1杯程度摂取のこと。ポリフェノールなどの抗酸化物質は「できた活性酸素を除去したり無力化する働き」ですが、スルフィニルの場合、除去ではなく活性酸素の影響を受ける前に「過剰な活性酸素の発生そのものを抑制する働き」があるため一層強力です。

肝臓解毒作用(デトックス)
肝臓には発ガン物質などの異物を無毒化し体外へ排出する酵素がありますが、スルフィニルにはこの酵素の働きを高める作用があり発ガン予防します。肝臓では特に多くのGSTを生成します。肌を攻撃して老化を招く活性酸素から守り、お肌を若返らせます。

チューブ入りや粉わさびじゃだめなの?
スルフィニル(有効成分)は本わさびにしか含まれません。チューブ入りわさびは、ホースラディッシュ(西洋わさび)が多く使われます。粉わさびは西洋わさびの乾燥粉末に着色料を加えたものです。

「本わさび入り」

「本わさび入り」とあれば国産本わさび50%未満使用。

「本わさび使用」
「本わさび使用」とあれば国産本わさび50%以上の使用を意味しますが、スルフィニルを効果的に摂取するには至らないようです。

わさびが骨粗鬆症に?

防腐、殺菌作用
病原性大腸菌0-157、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌の増殖を抑制する働きがある。

抗原虫作用
アリルからし油はサバ、アジ、サンマなどに寄生する線虫、アニサキスの活動を停止させる効果があります。

ピロリ菌抑制

ピロリ菌はウレアーゼという酵素により胃酸を中和して身を守っています。スルフィニルには、このウレアーゼを剥奪する働きがあり、結果ピロリ菌は胃酸の中では生きていけなくなります。

防カビ
食パンや餅を入れた密閉容器の隅に、2-3gのわさびを置くだけでカビの繁殖を抑えることができます。

食欲増進作用
わさびの辛味成分であるイソチオシアネート「アリルからし油」が生臭さを消したり、胃酸の分泌を高めて食欲を増進させます。

消化吸収作用
消化管の細胞間結合(タイトジャンクション)における透過性を上昇させ、消化吸収を促進します。

下痢止め
腸管粘膜下における塩素イオン分泌を抑えるため下痢を抑える作用があります。

骨量増進作用
わさびには骨量増進作用があって骨粗しょう症予防に。

ビタミンCの安定化わさびはビタミンCの含有量が豊富です。ビタミンCは不安定で壊れやすいのですがわさびにはこれを防止する作用もあります。皮膚を黒くするメラニン色素の生成を抑えてしみ、そばかす予防や風邪予防に。

ビタミンB1の合成増強
糖質の代謝に使われるビタミンB1の合成を増強します。目の疲れ、肩や腰の痛み、ストレス軽減に効果があります。

粉症
わさびには短時間ながら鼻づまりを一時的に改善する効果があります。

ガン転移抑制作用
わさびスルフィニル
には、ガン細胞の転移を抑制する働きがあるとの報告も。