いじめの放置は学校ぐるみの「虐待」である。
子どもが大人に言えた時は相当、心的には末期であると思った方がいい。
年齢が高いほど。
即時の対応が必要なのだ。
加害者側をすぐ叱れ!というのではない、念のため。
まずは謝っていただきたい。
「気がつかなくてすまなかった」と。
残念だが多くの教師が目の前でいじめを見ていても何も言わないことも多い。
加担する人さえいまだにいる。
いじめは明確な人権侵害である。
人権が守られていないような環境で子どもが過ごさなければいけない理由は何もない!
たとえそれが義務教育の場でも。
ネット上でも子どもの声を聞くようになってから、すでに12年が経つ。
この間「子どもの環境が少しでも改善されたと感じるか?」
と聞かれたら、残念ながら答えは「NO!」である。
繰り返しになるが何度でも言う。
大切なのは子どもが幸せに暮らせる環境。
お金や、建物やではない!
少なくとも「安心して暮らせる環境」は作らなければならない。
その意味においてもあの原発事故(自然災害は仕方がないにしても)は許しがたい。
先日、教室の帰り際に雨が降ってきた。
子どもがふと足を止め「雨に濡れたくない、怖い」と言う。
今までは少々の雨なんて「めんどくさい」
と傘をささなかったような子である。
「なんで?」聞くと「放射能が怖いねん」と。
こんな子にまで恐怖を与えていることを、責任ある方々はわかっておられるだろうか?
私も申し訳なさに涙が出た。
子どもたちが不安なく暮らせるように大人はもっと努力しなければならないとあらためて思う。
立ち止まって泣いている時間はもうない…。