美を語る 「海外展の舞台裏」

平成23年9月9日(金) 午後の部で実施
場所:兵庫県民会館
講師:京都橘大学教授・兵庫陶芸美術館副館長
 弓場 紀知 氏
 弓場さんは1947年生まれで、我々団塊の世代とおなじ
です。九州大学大学院を卒業後、出光美術舘学芸課に勤務
展覧会の楽しみは感動と満足。これまでにアメリカ、フランス、
イギリス、中国、トルコ、ノルウエーの美術館で展覧会を企画し、
また美術品を東京、大阪の美術館に展示してきたそうです。出光美術舘学芸課の学芸員として30年、日本美術の海外での紹介、それぞれの国での受け取り方は様々です。海外展は作品の選定→梱包→保険手続き→契約→輸送→展示→展示管理→撤収→輸送→帰国と仕事は誠に多いそうです。弓場さんは1980年代の日本の黄金時代について主に語られました。
一番の思い出は1993年のムンク展で、ムンクの「愛と死」が代表作で、変換後に盗難しました。現在保存しているのは、多分何処かの石油王と考えられています。
 私の職業は元現場監督です。「現場の段取り」として、仮説工事、給排水及び電気ガス工事の申し込み、保険手続き、協力御者との契約、“本体工事”竣工検査、建物の引渡し、仮設物の撤収、給排水及び電気ガス工事の休止と、工事中は朝8時から夜10時頃まで作業がありますが、一度催し物を開催する業者に聞いたところ、上記の作業があり、催し物の業界は武術品壺等、盗人が狙うものを扱いますので、建築現場より大変だと感じました。