「高嶺(たかね)ルビー」は、ソバの品種の名前です。

きょうは秋晴れの日、雨が続きましたので遅くになってしまいましたが、赤そばの種の植え付けをしました。

この赤そばは下記の記事のように「高嶺ルビー」と呼ばれています。赤い花が咲き観光農園として喜ばれています。

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「高嶺(たかね)ルビー」は、ソバの品種の名前です。

お米に「コシヒカリ」や「ササニシキ」といった品種があるように、ソバにも様々な品種があります。

「高嶺ルビー」は、タカノ株式会社と信州大学名誉教授の氏原暉男(うじはらあきお)氏が共同で開発した、珍しい赤花の ソバの品種です。(品種登録 第3347号)

地域によって栽培されているソバの品種は異なりますが、日本で栽培されているほとんどのソバが白い花を咲かせます。

「高嶺ルビー」のように、赤い花を咲かせるソバは、日本では非常に珍しいといえます。

白花ソバ(一般的なソバ)

赤花ソバ「高嶺ルビー」

「高嶺ルビー」のルーツは、標高約4000mのヒマラヤの麓に咲いていた、名も無き“赤い花のソバ”です。

 富士山の頂上よりも標高の高いこの地域では、太陽から強烈な紫外線が降り注ぎ、また、昼夜の寒暖の差も激しいため、ほとんどの作物はうまく育ちません。

 このような厳しい自然環境から身を守るために、「高嶺ルビー」のルーツとなった“赤い 花のソバ”は、その花にアントシアニンという赤色のポリフェノールを蓄え身体を守っていました。

その流れをくむ「高嶺ルビー」の花にも赤色のポリフェノールが多く含まれており、このポリフェノールこそが「高嶺ルビー」の 花が赤い理由なのです。※アントシアニンはポリフェノールの一種です。

そばの原産地は中国の奥地雲南省からヒマラヤにかけてと言われており、そこでは、ピンクや赤色のそばが普通にあります。

箕輪町の赤そばは、ヒマラヤの標高3800メートルの場所から信州大学の教授らが持ち帰って品種改良し、「高嶺ルビー」と名付けたものです。

味は、普通のソバとかなり違い、少し癖があるのと、コシが強く、ゆでてすぐ食べないとソバがくっつきやすいです。

赤そばは、美しい花を見て楽しんだ後、収穫して美味しくいただける一石二鳥の農作物ですね。

毛細血管を強くするルティンが豊富。糖尿病も予防する蕎麦

 縄文時代にはすでに食べられていたとも言われるほど、古くから日本の食文化との関わりが深いそば。

 そばの主成分はでんぷんで、ほかの穀類と比べてアミノ酸のリジンやトリプトファンが多く、たんぱく質の栄養価値が高いといった特徴を持っています。

そばのたんぱく質には体脂肪の蓄積を抑制する作用があるとされ、高脂血症の予防や肥満防止に役立ち、生活習慣病の予防へと結びつきます。

 よくそばの栄養成分として耳にするのはルティンではないでしょうか。

ルティンは水溶性ビタミン様物質で、ポリフェノールの仲間。ビタミンCの作用を強め、毛細血管を強くします。具体的にいうと、毛細血管の収縮作用、血圧降下作用があって、高血圧や脳出血などの出血性疾患を防ぐはたらきがあります。

そばを食べるときは、ビタミンCを多く含む食品をプラスしましょう。

 そのほか、余分な塩分を体外に排出するカリウム、インスリンの構成成分で、細胞の新生や再生、感染症の予防にはたらく亜鉛といったミネラルもそばには多く含まれ、血圧を下げて、糖尿病の予防にも役立ちます。白米では期待できないビタミンB1や食物繊維などの供給源としても優れた食品です。

 たまにそば屋さんで、1日1食のそばで健康を促進しようといった感じのポスターを見かけますが、まさにその通りで、とくに中高年の方は生活習慣病予防に効果的な主食といえます。

 各種生活習慣病予防、がん予防、疲労回復、便秘予防、老化防止、美容・・・、さまざまな効用を持つそば。ぜひ、積極的に食べて欲しい食品ですね。