情熱と知恵を働かせて

日 時 平成23年10月18日(火)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 林 郁氏(消費者問題研究者)
 日本の消費者運動が本格的に始まったのは、第2次世界大戦後
のことでした。
 戦後からいままでさまざまな消費者問題がありましたが、あえて
三つあげるなら次のようになります。
 ①暮らしの安全 ⇒ ヒ素中毒事件(背景に粉ミルクの消費拡大)
 ②暮らしの安心 ⇒ 豊田商事事件(組織的悪質商法の広がり)
 ③暮らしの情報 ⇒ 表示偽装事件(主として食品表示の偽装が明るみに)
それでは、現在はどのような消費者問題をかかえているのかと申しますと・・・
 ①エネルギー問題 ⇒ 限られた資源をどう使うか、原発は?
 ②悪質販売問題 ⇒ 法規制の強化、周囲の見守りは?
 ③安心安全の問題 ⇒ 事故情報の共有をどれだけ的確に早くできるか?
・・・等々ではないでしょうか。
 これらの問題を解決しながら、さらなる消費者運動を推進するためには、「一人ひとりの意識の確立」「公正・自由な市場の醸成」「消費者団体の責任」等が重要ではないかと結ばれました。
 ただこれには、①人材不足、②資金不足、③関心の低さ等の克服も必要なようです。