日 時 平成23年10月19日(水)
場 所 宝塚医療会館
講 師 仲原 弘氏(宝塚医師会)
主として冬に流行(季節性)するインフルエンザ(A・B・C型)と
普通の風邪を比較してみますと・・・
・発症時期 ⇒ 冬季に流行(インフル)、 年間散発(風邪)
・主な症状 ⇒ 全身症状(インフル) 、上気道症状(風邪)
・発 熱 ⇒ 高熱(インフル) 、微熱(風邪)
・症状進行 ⇒ 急激(インフル)、 緩徐(風邪) ・・・・等々です。
なおインフルエンザには季節性の他に新型もあり、これは消化器症状(下痢・嘔吐等)も出るそうです。
これらの診断は、医師がまず問診で症状や熱の確認をし、その後に検査をしますが、「確定診断」にはかなりの時間を要します。しかし「迅速診断キッド」と呼ばれる検査ですと10〜20分ですので、今ではほとんどこの方法をとるそうです。
治療法としましては、一般療法(生活療法)では安静にして睡眠や休養をとることと、脱水症状に対して水分補給を心がけることで、薬物療法では、原因療法として抗インフルエンザ薬を、対症療法として解熱鎮痛薬(高熱)や抗菌薬(細菌)を投与するとのことでした。
いづれにしましても、ウイルスはかなりの速度で増殖しますので、やはり早期発見・早期治療が欠かせませんし、予防接種も有効です。