盛期のルネサンス

日 時 平成23年10月21日(金)
場 所 宝塚西公民館
講 師 辻 弘氏(兵庫教育大学名誉教授)
 ルネサンスが最も輝いたのは15世紀末から16世紀初頭の
約30年間で、この時代は古代ギリシャ・ローマとならぶ西洋
芸術の完成期と言っても過言ではありません。
 特に盛期ルネサンスの三大天才と言われたのが「ダ・ヴィン
チ」「ミケランジェロ」「ラファエロ」でした。
 ダ・ヴィンチはヴィンチ村に生まれ、フィレンツェに出てヴェロッキオ工房に学び、頭角を現します。
 代表作には、「最後の晩餐」「モナリザ」等、枚挙にいとまがありませんが、彼は芸術のみならず、自然科学や機械工学等多方面に創造的才能を発揮いたしました。
 ミケランジェロもやはり若くしてフィレンツェに出て、古代彫刻を研究しています。
 代表作には、「ダビデ」「ピエタ」等がありますが、絵画でも「最後の審判」「天地創造」等多数あります。
 ラファエロは、詩人画家の父から絵の手ほどきを受け、またダ・ヴィンチの明暗法やミケランジェロの画風を学びつつ、独自の画風を確立いたします。
 代表作は、「アテネの学園」「ひわの聖母(写真)」等が有名です。
 なお番外で一人あげるなら「ブラマンテ」で、彼は画家としてフレスコ画を学びますが、次第に建築に専念するようになり、あのカトリック総本山のサン・ピエトロ大聖堂の正面が彼の設計と言われています。