今西さんの炭焼き窯 特別見学会

数ある黒川名物の中でも一二を争う(?)のが、「菊炭」とも「一庫炭」とも呼ばれる炭です。

豊臣秀吉が天下を治めていた時代、秀吉が千利休とともに催した大茶会で、黒川の菊炭が使われたとの話が伝わっています。
菊炭は火力が強いうえに火持ちがよく、今でもお茶席では炭の最高級品として大変珍重されているそうです。

なお、「池田炭」とは、菊炭を取引した市があった池田の地名に因んだものです。

黒川では今でも、里山のクヌギの木を使った炭焼きが続けられています。
昭和30年代の燃料革命(炭や石炭から、石油や電気への移行)までは日本各地で炭焼きが見られましたが、現代ではもうほとんど残っていません。
その貴重な一つが黒川の炭焼きなのです。

里山でクヌギの苗を植えて育て、大きく成長した木を切り出して炭に焼く。
炭は人々の生活を支える。
常に手入れされる里山は、雑木林にならずに植生を保つ。

このように山が里の人たちの生活と密接につながっていることが、黒川の里山が「日本一の里山」と称される理由の一つになっています。

黒川で最後の炭焼き職人となった今西さんの炭焼き窯を、黒川里山まつりに合わせて特別に見学していただけることとなりました。

今西さんの炭焼き窯は、主会場(黒川公民館)から歩いてちょっとです。
お茶席も設けられますので、日本の伝統技をぜひ堪能してください。

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黒川里山まつりは10月30日(日)に開催です。
詳しい情報は、チラシ(PDFファイル)をご覧ください。