揺らぐ食品への信頼

日 時 平成23年10月25日(火)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 川久通隆氏(兵庫県食肉衛生検査センター)
 今春に生食用食肉(ユッケ)による中毒事件が起き、181名
もの患者がでました。
 行政の立入検査の結果、卸業者においては厚生労働省の
示した生食用衛生管理基準の対応がなかった他、衛生管理
マニュアルもなく、従業員の検便も行われていませんでした。
 一方チェーン店においても、安全確認の体制が整っておらず、専用の包丁もないという有様でした。
 これらは、食品に携わる事業者の意識の希薄性が問われても仕方がないところです。
 また昨今は福島の原発問題から、食品の放射能汚染もクローズアップされています。因みに・・・
 ・放射能とは 放射線(X線・β線)を出す能力のこと。
 ・ベクレルとは 放射能の強さを図る単位。
 ・シーベルトとは 人間が放射能を浴びた時の影響度の単位。 ・・・・・です。
 現在の国際放射線防護委員会の規制基準では、100ミリシーベルト/年以下であれば安全ということになっているそうです。
 しかしこのところ食品に対する消費者の不安は限りがなく、安全であっても安心できないのです。
 結局 信頼を醸成していくためには、双方向(生産・消費)のリスクコミュニケーションが必要なようです。