[関連したBlog]

性的虐待は、父→娘が一般的なイメージとしてあるようですが、実は日本の場合、
母→息子も多くあります。
いずれにせよ、子どもに性的な虐待を行う親でない方の親が不在であるか、
子に対してネグレクト関係になっている場合が多いです(必ずしもそうとは限りませんが)。
相手が、義父、義母、兄、姉、義兄、義姉、いとこ、教師、塾・家庭教師などの
習い事の先生である場合もあります。
つい最近では、宗教の教祖が複数の信者の子どもに、「拒否したら地獄に落ちる」と脅し、
施設内でわいせつ行為、強姦を日常的に行っていたという事件がありましたね。
本当に胸が痛みます。。。

性的虐待は、虐待の中でももっとも発見し難く、またもっとも介入が難しいと
言われています。
上記の宗教の教祖のように、巧みにマインドコントロールする場合が多いです。
多くの場合、相手から「愛情」という名のもとに行われます。
そして、必ずと言っていいほど「このことは誰にも秘密だよ」と言います。
その約束を律儀に守ろうとする子がとても多いのです。
子どもの年齢が小さい場合は、自分の身に起こっていることの意味が
分からない場合がほとんどです。

子ども自身がやっとのことで誰かに助けを訴えたところで、「狂言」として扱われたり、
世間体から闇に葬り去られることも多いようです。
大人になってから自分の身に起きたことを、ようやく口にできた人の中には、
助けを求めたけれども、誰も真剣に受け止めてくれなかったと訴える人は少なくなく、
「そんなことあるわけないでしょ、夢を見たのよ」
「忘れなさい」
「あなたが悪いのよ」
などと言われることが、悲しいけれど現実にはとても多いようです。

男の子の場合は、ほとんどの子どもが誰にも打ち明けていません。
気持ちとは裏腹に、身体の感覚として快感がともなっていることがありますから、
親を恨むより、自分を責めていることがとても多いのです。
しかし、苦しみは女の子と比較してマシなどとは、とても言えません。

◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆

キララでは、今年、性的虐待についての新たな取組を始めます。
関心がおありの方は、ご連絡ください。