虐待5万件過去最多、小中学不登校11万人、高校不登校5万人、高校中退5万人、大学進学率過去最多、ニート17万人、ひこもり75万人という10年度の調査データーが文科省から発表された。こんないびつな時代に我々は生かされている。このすべての枝を支えている根っこに、子どもの教育があるのではないか。
学校で死亡・自殺するケースがふえている。学級崩壊も体罰もおさまらない。保守的な教育者・為政者が教育の右傾化を画策している。この多様な個性重視の時代に逆行するような管理教育に子どもたちは悲鳴をあげている。
教育を変えよう。手始めに「学校教育法」を改正しよう。しかし学校信仰の強いこの国の現状を考えると、一度に変えることは困難だ。そこで自由な教育の道をつけるために「自由学校教育法」を制定する。まだまだ学校文化に馴染んだ大衆の多い国だから、既存の学校教育法も残しつつ、自由な教育のありかたを模索する道を切り開く。
そこからしか、この国の教育は変わらないだろう。そして学校で子どもが自死するのを防ぎ、学校からのがれる権利を確保するためにも、この道を選ぶ必要があると思う。子どもはなにも言えない。「もうやめて」とわれわれ大人が叫ばないかぎり、この国の教育はかわらないだろう。