日時 平成23年12月2日(金)
場所 宝塚市立男女共同参画センター・エル
講師 佐野ハツノ氏(飯館村農業委員会 元会長)
福島原発事故による計画的避難地域からから福島市内の仮設住宅の管理人としてややもすれば痴呆・うつ病などにかかる老人たちに生きがいを見つけ活性化を図られた話でした。
飯館村は昔から農業しかなく「やませ」の影響で農家でも米が食べられない貧しい村だったが、近年技術改良により冷害の影響なく酪農も盛んになってきたとのこと。
今から20年前に村が若い層のお嫁さんたちを、ヨーロッパーに派遣された人々はカルチャーショックを受けたとのこと、彼らの豊かな暮らしとは何か、この村でも昔から「までい」(丁寧に、心・愛をこめて、てまひまおしまず、もったいない、節約する、思いやりを持って 、大切に・・・など様々な意味を含んでいる)の精神と同じで決して物質のみが豊の尺度ないことが理解でき「若妻の翼」として村政に積極的に参画され「飯館村の女性は口が達者になったと」と言われるまでになった。
避難先の老女を先生にして着物から作務衣(写真の講師の服)に似た素敵な衣料を教わる生徒を集めマスコミを通じて全国から着物を送ってもらい、今では西武DPに出店できるようになりさらにTシャツ・布ぞうり作りを通じてくじけず生きがい探しをしているとのことまさにスローで「までい」の精神で頑張っている老人たちに敬意を表したい。