それは、私が通っていた中学校の話(%ひよこ%)(%ひよこ%)(%ひよこ%)
私が通っていた中学校は、公立で共学の学校。
そこでは、その頃、“事件”が毎日のように起こっていた。
親に売春させられて「昨日の稼ぎは○円だった」と話す女の子
気に入らない子がいれば、男の子数名にレイプを命令する女の子
教室のカーテンの後ろで、女の子のスカートをめくって、胸をさわる男の子
「モミモミごっこ」と言って、女の子同士で胸をもみ合うグループ（強制的に）
一人の男の子に数名で襲いかかり、全員の前で全裸にする女の子達
妊娠しちゃったと「カンパ箱」を持って回る女の子
一人の男の子を羽交い絞めにし、女の子の見ている前で性器を触り、射精させる男の子達
授業中、休み時間、ナニゲに隣の女の子の太ももやお尻や胸を触る男の子達
トイレで仲間の女の子を裸にする女の子グループ
今にして思えば、スゴイことの連続だった。
けれど、私達生徒にとれば日々のことで、当時はとりたてて特別な感情はなかった。
『金八先生』では、セレブのあの人が出産していたっけ。
「命の授業」は話題沸騰。
現実の学校では、テレビ以上のスゴイドラマが繰り広げられていた。
それでも、当時はそれなりに楽しんで学校生活を送っていたように思う。
先生達は、必死に頑張っていてくれたし、私達もそのことをちゃんと分かっていた。
特に、どうしようもなくワルイＭを、最後の最後まで見放さなかったＴ先生のことは、
大人になった私達の間で、感動物語になっている。
私たちが卒業して数年後、Ｔ先生はお亡くなりになった。
そして、Ｍは今、教師をしているらしい。
Ｍは、どんな教師になっているのだろうか。会ってみたい。
私はというと、不真面目なＭをこてんぱに非難し、泣かせてしまうような
ちょっと過激？なマジメっ子だった。
それも入学して間もない頃の話で、３年になった頃には、受験に向けて
自分が“事件”に巻き込まれないように、息を潜めて、目立たないように、
淡々と過ごす要領のいい「いい子ちゃん」になっていた。
今、この仕事をしながら、「あの彼は今頃どうしているだろう」「彼女は元気だろうか」
などとしきりに気になる。
でも、というか、だから、同窓会には一度も行ったことがない。
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昨年、仕事で母校を訪れた。まさに２２年ぶり。
閑静な高台にたたずんでいる母校は、震災ですっかり様変わり。
今は管理職になっている当時の国語の教科担当だったＡ先生ともお会いし、
当時をなつかしく振り返った。
「苦労した」という先生の言葉には、言葉以上の重みを感じた。
「なんでこの仕事を？」とどこに行っても聞かれるが、その先生は聞かなかった。
聞かないでくれたことに感謝した。
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