Hさんからのメールの返信を書いてみました!
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Subject: よい方法はなんでしょ?
認知症の問題は(だけではないですが)非常にデリ ケートな問題ですね。
幸いにも知的好奇心おう盛な昭和一桁の父は、
おそら く「認知症予防」の「に」の字で機嫌が悪くなりそう です。
「中年太り」が「メタボリック症候群」と表記され、
防止or改善を声高にうたった栄養補助食品などが宣伝 されたりしているように
オープンに「予防しましょう」なんて言い合えるよう になるといいと思います。
そのために何かできるでしょうか。
今後ともよろしくご指導ください。遅まきながら勉強 したいとおもっています。
Hより
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Hさま
「認知症予防」の「に」の字でご機嫌が悪くなられては困りますよね
私の母が認知症になったと判ったころは、
やはり近所の方々には母の認知症は知られたくなかった思いでしたが、
スリーAの増田先生から認知症は「寂しいことからくる病気」だと教わりました。
脳を働かさなくなる・・・嫌な思い出を無くそう、寂しい、気力が出ない・・・から
記憶の部分から動かなくなり、認知症に陥ってしまうのだと
病気なら隠すことも無い!と思えるようになったのは・・・
いつの頃からか定かではありませんが、
地元で理解してもらうことが大切かなと思い、
町内会活動での毎月一回「ふれあいサロン」に、
押しかけスリーA予防ゲームを担当するようになり、
そこで自然に母のこと、認知症は予防できることを話していました。
取っ付き難い男性が、ニコニコしながらゲームはあるのか?と
ゲームを楽しんでくださったり、奥様から、ゲームが楽しいらしくて、
とても明るくなったと 言ってくださったり、サロン委員の若い方が
全員、輪の中に入ってくださるようになり楽しんで頂いています。
押しかけては行きましたが「押し付け」はしていませんので、
ここがスリーAの素晴らしいことだと感じています。
そしてNPOの機関紙を配り、町内会会長に届けたりしていました。
町内会長から「老人会の会報に認知症予防について寄稿せよ!」
毎月一回の寄稿はちょっと大変ですが、
母の症状を詳しく書き、母へのかかわり方と引き戻しを書いたり、
ゲームのやり方をも書いたり、
母が亡くなった一ケ月以外、18回続いています。
それを読んだある方が
「認知症へのかかわり方をもっとはやく知りたかった、
福井さんのように母に接していたらと無念でした」
また「無関心な方も多いけれど、読めば心に残るから、ずっと続けて書いてほしい」
母と近所を散歩していると、出会った人から必ず母へ言葉かけがある、
私への労いもある・・・これが社会の優しさのシャワーだと嬉しかったです。
「認知症のこと・予防できることを知らない」
知らせることのみ・・・私たちの使命でしょうか?
認知症にはなりたくない…方々はほとんど全員です!
予防できることは知らない…矛盾していますよね〜
物忘れ「スリーA認知症予防ゲーム」でスッキリ!
な〜んか こんな合言葉で 社会に認知させたいです!
最晩年の母は、認知症番組を見て
「大変だねぇ〜ぼけたら〜なりたくないよねぇ〜私は大丈夫だよね?」と。
長々と失礼しました!
NPO法人認知症予防ネット
福井惠子