韓国のスリーA見学

1月9日韓国ソウルのデイケアセンターで行われているスリーAを見学してきました。

韓国にスリーAが渡った経緯は、京畿道の江南大学シルバー産業学部で、高齢者やシルバー産業関連の科目をご担当の佐々木典子(のりこ)先生が、京都発信のウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)のサイトの団体報告に載せた拙文を読まれたのがきっかけです。
早速「認知症予防ゲーム(スリーA方式)テキスト」を購入され、「ケア研究会」でゲームの検討・学習を始められました。

佐々木先生は宇治にも訪ねてこられ意気投合し、一昨年の夏休みには「ケア研究会」のメンバー3人を伴って、実際の教室「スズメの学校」(京都市伏見区)で実習をされました。実習に来られたメンバーが、昨年4月から6月まで10回(週1回)実施し、現在は9月から2月まで20回を目標に2期目の実施を担当しておられます。

会場は、佐々木先生の知人で、韓国では認知症研究の第一人者であり、日本で講演もされた李聖姫様が運営されている老人施設「たんぽぽデイケアセンター」です。

写真→たんぽぽデイケアセンター

1月9日
「たんぽぽデイケアセンター」はソウル市松坡区馬川洞にあります。
リーダーさんの雰囲気作りが素晴らしく温かく優しくて、同行者が「これぞスリーAだ」と感動してくれました。同行者の一人はテキストを編集出版してくれた中西豊子さんで、もう一人は教室を実施中の下関の同志・田中さんです。お二人から合格をもらって私はすっかり嬉しくなりました。

→写真は玉入れ

施設でいただいたDVDのジャケットには、「シーツ玉入れ」と「1から10」のゲーム写真が刷り込まれてあり、日本のどの教室とも全く同じ雰囲気で、国情や言語・文化の違いなどは微塵も見えません。

中西さんはこの度のテキストの電子書籍化だけでなく、既知の韓国の「シニア連合」生みの親であるシンヨンジャ様を佐々木先生に紹介してくださいました。
韓国での今後のスリーA推進運動にとっては、大きな力になるに違いありません。
シンヨンジャ様ご自身が認知症の介護家族だったことも今回知りました。これからの発展が期待されます。

また、この日はお昼に江南大学の先生や学生さんたちとの交流会が、夜にはケア研究会の皆さんとの交流会がありました。
交流会では、今後、スリーAの学習を深めて、スリーAの指導者養成や、スリーA実施のための企画書作成などにも取り組みたいという話もでました。

→写真は、教室の写真が張り出されていました

10日・11日はシンヨンジャ様や新たにご紹介頂いた李王家の末裔でおられる李貞根様、スリーA教室に携わっているケア研究会のメンバーなどと更に交流を深めました。
 韓国でお会いした皆さんは実にスリーAに熱い眼差しを向けておられます。それだけでなく、皆さんから親身あふれるおもてなしに預かりました。滞在中3人が口々に、「感動した」と繰り返し言い合いました。温暖だった気温が帰る日には零下8〜10度。池の水が底から凍っているような色だと感じましたが、心に深く残る訪問となりました。
四方八方に感謝です。

ウィメンズ アクション ネットワークの名前のとおりに、国境を越えてスリーAは繋がったのです。WANの活動にも大感謝です!

高林実結樹記

写真→みなさんと