第7回サロン「おりなすカフェ見学」を開催しました!(1/21)

2012年最初のサロンは、いつもの公民館をとびだして、津雲台近隣センターに昨年夏オープンした「おりなすカフェ」の見学に行きました!

代表の柳田耕生さんはニュータウンで育った「ニュータウン二世」で、ご自身の父上の介護体験から、ニュータウンの高齢者にも居場所づくりが必要だ!と思い立ち、2005年に介護事業サービスを行う「ゆうえる」を津雲台近隣センターでオープン。2011年6月、2つ隣の酒屋跡があいたのをきっかけに、会員制の「おりなす倶楽部」の拠点として「おりなすカフェ」をオープンされました。

できたときから「ニュータウンの近隣センターをベースにした新しい試み」としてフォーラムで行ってみたかったのですが、トライアルがある程度おちついてから…ということで、半年待ってやっと見学が実現しました。

(%ニコ男%)代表の柳田さんのお話
高齢者と若い主婦層をターゲットに講座やツアーなどのプログラムを組んでいる。講座はiPad、パソコン、写真、体操、ヨガ、手芸、茶道、囲碁など…。ツアーは農園体験など。現在25名の会員で、津雲台居住者が半数程度。講座の講師は近隣や吹田市内から来ている。300人程度に増えたら会費をいただく予定だが、現在は無料。住民の方からの提案で、三輪のレンタサイクルも近々始める予定。

カフェは非会員でもだれでも利用できる。ここは事業として続けていける、展開できることをめざしているので、コーヒーが100円のいわゆる「コミュニティ・カフェ」ではない。(コーヒーは一杯350円。アップルパイとのセットが自慢)

近くの公社住宅が建て替えられ、若いお母さんが入ってきてくれることもあるが、会員集めには苦労している。周辺にポスティングにより広告しているが、1000枚あたり1件くらいの反応しかない。まだ赤字で専任スタッフもおけないため、ゆうえる株式会社の社員が兼務している。この半年間に事業を見直し、介護事業の利用者を中心にニーズ調査しているが、iPadを使った講座は人気がなく、パソコン等を利用した地域SNSを作りたいが進んでいない。

もっと取り組めることがないか、津雲台の連合自治会長とも相談しながら、模索している。将来的には住民の知恵を集めて、オープンリソース型の運営に移行したい。他の近隣センターと相互に連携して、「なくてはならない存在=インフラ」になりたい。特に周囲に無関心で、行動も起こさない高齢者群を外へ引き出し、わくわくして参加してもらえるようにしたいと考えている。「不安」「不便」「不足」「不満」の「四不解消」、「居場所」「帰る場所」「心の拠り所」の「三所創造」をモットーにやっていきたい。

(%笑う女%)フォーラム会員からも活発な意見が…
○いきなり低関心層(フォロワー)を振り向かせるのはなかなか難しい。高齢者はただでさえ腰が重い。多少は積極的な人々を巻き込むことで低関心層に浸透させていくほうがよいのではないか。
○高齢者ばかりが集まる事業より子どもや若い人が参加しやすい事業のほうが、高齢者も来やすいのではないか。
○チラシもいいが、信頼できる人の口コミが、やはり強い。行政や介護のケアマネなど、本業のネットワークも活用して広げてはどうか。
○ターゲットは津雲台に限定せず、なるべく広げてはどうか。
○見守りサービスなどもよいのではないか。
○防災訓練時、スマートフォンを活用して、離れた場所の映像を通信するシステムを考案してもらった。実際に使って、便利さを地域住民にアピールすることができた。
○古江台の健康の森は、市外も含めて1000人程度の会員を集めて健康レストランを運営している。何か売りになるものを作る必要があると思う。
○せっかくいろいろなプログラムがあるので、情報発信は大切。ホームページの更新が止まっている。ブログなどで講座の様子をこまめに発信してはどうか。

…と、ニュータウンに生まれた新しい芽がなんとか育ってほしいと、活発な意見が出ました。柳田さん、おりなすの皆さん、ありがとうございました。千里ニュータウンにお住まいの皆さん、ぜひ一度のぞいてみてください。津雲台センターです。バリ風の清潔で気持ちのいい空間です。

参加者:伊富貴・奥居・尾上・片岡・加福・彦坂・堀・有井・西本・田中

(報告まとめ…西本、奥居)