日 時 平成24年1月26日(木)
場 所 ベガ・ホール
講 師 高村 薫氏(作家)
人は本を読みます。
この「本を読む」という行為で、私達はどのようなメリットを
享受できるのでしょうか。
氏は読書をすることで「お金も儲からない」し、たいていの
場合「たいした知識も得られない」、したがって生きていく
うえで特に役立つことは少ないと断言されました。
しかし、人はそれでもなぜか本を読みます。
それは読書によって、次のようなことが言えるのではとのことです。すなわち・・・・・
・未来や未知のことを想像することが出来る。
・人格や価値観、人生観を形成することが出来る。
・元気や勇気をもらうことが出来る。 等々です。
また読書は筋書きの楽しみのみならず、日本語の美意識を作る言語空間にひたれる効果もあるとか。
正しい読書の仕方というものは特になく、その人個々に内容は異なりますが、ただそれがその後の生活観の違いに表れてくるのも事実なようです。
読書体験は、育った環境にも左右されるとのことでした。(写真はベガホールの内部)