キララには、男の子からの性的被害の相談がたくさん入ります。
いじめの延長で同級生や先輩から裸にされたり、性器を触られたり、
それを携帯画像で撮られたり。
親や親戚や友だち、見知らぬ人から、明らかに性的な行為を目的にした
セックスの強要や性器への接触や肛門性交の被害もあります。
加害者は女性の場合も男性の場合もあります。

上記の一文を読んで、皆さんが受けた印象はどんなものでしょうか?

 「まさか男の子が加害者になっても被害を受けるわけがない」
 「相手が女性やったらラッキーだったね」
 「女の子に比べてたいしたことないんじゃない」 でしょうか?

これまでブログを読んでくださっている方なら、そんなこともないのかもしれませんが、
これが世間一般の人のおおかたの受け止め方です。

でも、被害を受けている男の子は、誰も「たいしたことはない」とも、ましてやラッキーなどとは
感じてはいませんし、それどころか誰にも言えずに一人で抱え込み、
電話をかけてきてくれるのさえやっとの思いなのです。

そんな男の子達のための本が出ました。
グループ・ウィズネスさんが出されている『性虐待を生きる力に変えて』(明石書店)全6シリーズ。
その最終第6巻が『性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド』です。
巻末の専門機関一覧に、キララ(改称前の名称「セクシュアリティ・カウンセリング神戸」)も
載せていただいています。

 「まさか」と思う人は、どうぞお手にとって読んでみてください。
 「そんなことが・・・」と深刻に思う人も、手にするだけでホッとする本ですからぜひご一読を。