今日は研究会の日でした。
お題は『子どもが受ける性的被害』について。
メンバーは、それぞれ学校現場で性教育などを実践していますので、
直接子ども達にメッセージを届けることができます。
そこで、どんな言葉で伝えることが有効か、を話し合いました。

キララでは、男の子からの相談の方が、女の子からの相談をかなり上回っています。
ところが、性的被害というと、女の子が受けるもの、という「神話」があるので、
男の子からの被害については表面化することはあまりありません。
でも、性的被害は、性別にかかわらず受けます
この「神話」がある限り、男の子は被害を被害と受け止められないのです。
そして、勇気を振り絞って大人に訴えても、この「神話」により、
軽く受け止めてしまわれることが多いのが現状です。
性別にかかわらず、自分の身体を望まぬ相手から触れられることは「暴力」なのです。

暴力は連鎖する特徴があります。
暴力の連鎖を断ち切るためには、適切なケアが有効と言われています。
子どもに限っては、適切なケアにつなげるためには、周囲の大人の理解が必須です。
「放置」するも、「ケア」につなげるも、周囲の大人にかかっているのです。