乳幼児の親子の家庭の防災を考える

子育て支援グループamigoでは、毎年9月になると「防災を考えるサロン」を開催しています。既に3年実施したのですが、時折確認するのにとてもいい機会になっています。
そもそも、子育て中の家庭が地域に根ざしていないことを憂い、地域に根ざした子育てをモットーに活動しているのですが、なにより大災害が起こったときを想像すると、日常からの人間関係づくりが重要です。でも、いきなり町会の防災訓練に顔をだす、というのはとてもハードルが高そう。・・・というわけで、まずはサロンで、我が家の防災の備えの話からはじめてみたのです。
3回開催してみて感じるのは、必要だと感じているが、行動に移すのは意外にできないものだ、ということです。
備蓄用品のリストなどは、いくらでも手に入りますが、実際に購入して準備している日とが意外に少ない。家具が転倒しないようにしなくっちゃ、といいながら、実際に金具で固定している家庭は・・・?

そんな現状を感じつつ、世田谷区主催の防災リーダーの研修をうけてきました。3日間朝から晩までのハードなスケジュールでしたが、内容はかなりショッキングで目から鱗、なことばかりでした。

私たちは防災の備え、というとどうしても1日ひとり3リットル、三日分で9リットルを備蓄しよう、であるとか、トイレが大変だった、とか、サランラップがあると便利だった、などといった「物を準備する」ことに気をとられてしまいがちですが、よくよく考えるとそれはすべて「生き残った」方たちの声であるということです。多くの方が、倒壊した家屋の中で亡くなった、その事実からまず学ばないといけません。

まずはお住まいの家を点検し、必要で有れば筋交いをいれて補強し、地震に強い家に住むこと、大きな火災になるまえに火を消し止めること、とっさの場合にカラダが動くようにイメージすること、家具を固定すること。

なによりも、まず、我が子を守り、「生き残る」ための知識を得ていくことが大事であるようです。
まずはご家庭で一度話し合ってみませんか?

松田妙子(%エンピツ%)