赤ちゃんの脳は、どんな風に発達するのか?

本日の第二話です。

赤ちゃんの脳はどんな風に発達するのか?

赤ちゃんの脳の発達についてのお話です。よく胎教などといいますが、おなかの中に存在して、三ヶ月目ぐらいから、実は、赤ちゃんの脳の発達が、始まります。
赤ちゃんの脳は、生まれたときには、すでに大人とほぼ同じ140億個の神経細胞を持って、生まれてきます。
この数は、個人差がありません。見〜んな、同じ数で生まれてきます。では、なぜ個人差が、でてくるのでしょうか・・・・・?実は、発達の過程で、個人差がでてくるのです。

脳の発達は、体の成長とは、異なります。体は、細胞分裂によって、数を増やして、成長していきます。
先ほど言ったように、脳細胞は、みんな同じ140億個。脳は、その細胞同士をつなぐ樹状突起(シナプス)の絡み合いの数が増えることで、成長していきます。

シナプスは、細胞と細胞をつなぐネットワークの線なのです。複雑に絡み合えば絡み合うほどよく発達した脳であるといえます。

このシナプスが、一生の中で一番急速に発達するのが、胎児〜3才ぐらいまでです。「三つ子の魂・・・・・。」
等と昔の方が言ったのも、こんなところに由来するのでしょうか?

生まれたときにすでに約30%、1才ぐらいまでが約60%、3才ぐらいで約80%〜90%、残りの10〜20%の発達は、3才以降ゆっくりとしたカーヴを描いて、25才位までで100%・・・・後は、下降線となり、超緩やかに衰えて・・・・うぅ〜。(40代の私などぬかみそのような脳ですからぁ〜)

このシナプスの発達は、五官からの刺激に促されます。
見る・・・・きれいな景色や、絵本を見る。
聞く・・・・音楽を聴く。鳥のさえずり、パパやママの優しい声をきく。
触れる・・・・スキンシップ、肌触りのいい服、玩具に触れる。
嗅ぐ・・・・花の香り、美味しい食べ物の香り、雨上がりの湿った空気のにおい。洗いあがりの洗濯物の香り。味わう・・・・甘い、しょっぱい、辛い、すっぱい、苦い。
ママに抱かれて本を読んでもらう「よみきかせ」がいいといわれるのは、見る・聞く・触れる・嗅ぐなど、五感に刺激を複合的に与えてあげることが出来るからなんですね。
抱っこして、スキンシップしながら手遊び歌を歌う。ご飯を食べる。これらも複合的に刺激を受けることが出来ますね。「いないいないばぁ〜」は、言葉と、動作を関連づける遊びです。何度も何度も繰り返すことで、樹状突起の結びつきがはっきりとしてきます。積み木やブロック遊びなどが、いいといわれているのは、指先を使う遊びだからです。指先からの刺激は、脳の働きを活性化します。お年寄りの方が、指先を使う作業をすることで、老化を防ぐなどと言うのは、こうした所に起因します。また、これらの刺激が、気持ちのいい刺激うれしいことであることが大切です。子どもが、興味を持ったそぶりをしたときが、その子に、心地いい刺激を与えるチャンスです。道端の花に興味を持ったら、「赤い花だね〜(見る)そ〜と触ってごらん(触れる)香りはどんなかな?(嗅ぐ)」などと促してあげましょう。脳(心)の発達を、促す優しい言葉がけが大切です。
また、赤ちゃんの、食べる・寝る・遊ぶ・排泄する・お風呂などで、清潔を保つなどの基本的な生活リズムを大切にすることを、心がけましょう。このほかに、運動と休憩のバランス。心地よい睡眠などが、赤ちゃんの脳の発達に欠かせません。「寝る子は育つ」などと、昔の人は、経験的に、そう言った諺を通して、大切なことを伝えてくれています。

さてさて、脳の話などといわれたら、難しい話と思うかもしれませんが、人として、ごく自然に昔からやっている生活をして、よく遊び、よく寝て、よく食べて、心身ともに健やかに育てる・・・・。結局は、これが一番!という結論なのでは?・・・・な〜んだ!!・・・・・ 小金井から、高橋雅栄でした(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)