江戸川区の視察にいきました。

越谷市地域子ども教室推進事業の実行委員と、教育委員会の職員の方たちとで
江戸川区すくすくスクールを視察見学してきました。

江戸川区では全小学校にすくすくスクールが設置されています。
今回は小松川小学校を訪問させていただきました。

すくすくスクールは、放課後の子どもの居場所です。
小学校に通う児童のほとんどの子どもたちが登録しているそうです。
登録区分が2つあって、一般登録と学童登録に分かれています。

対象児童はすくすくスクールを実施している学校の児童、それに、実施学校区域内に在住の私立学校などに通学している児童も参加可能だそうです。
小松川小には養護学校に通っているお子さんが一人参加していました。

学校から直接ランドセルをしょったまま、移動できます。
(一度家に帰ってからきてもよいそうです。)

体育館と、多目的ホールが一緒になった建物の玄関部分に自分の名札、受付名簿、
それから、今日使える場所と時間がかかれています。
たとえば4時から体育館が使えるとか、校庭は今日は使えないなどが一目でわかるようになっています。

平日は放課後から17時まで。土曜日と学校の休業日は9時から17時まで開かれています。日曜日と祝日、年末年始のみお休みです。
学童クラブ登録の子どもたちは平日18時まで利用できるそうです。

この広い部屋は多目的ホール。机の上ではオセロをやったり、お絵かきをしたりしていました。奥では、ドッチボールやフラフープでみんな生き生きと遊んでいました。

各学校ごとにすくすくスクールサポートセンターという組織が出来上がっています。
その中に、すくすくスクールの校長先生である、クラブマネージャー。
副校長のサブマネージャー。それから、活動に合わせて出勤してくる、プレイングマネージャー。ボランティアで来てくれる、サポーター。がいるそうです。

サポートセンターの方たちにはおそろいのシャツがあります。
又、活動の最中はとても目立つ黄色いシャツを着ています。どこからでも見守り役の方の存在が目立つようにするためです。

だいたい1日に5〜7名の方が来ています。
また、スポーツ大会を行ったり、自治会の盆踊り大会で発表をしたり、理科実験教室を行ったり,料理教室をやったり、それぞれのすくすくスクールで独自のイベントがおこなわれているそうです。

この小松川小学校は広い場所があり、恵まれていますが、中には、学校の中の空き教室のみで行われているところもあるそうです

こんなにのびのびと遊べる場所が毎日開放されているなんて・・・うらやましいかぎりです。
越谷にもこんな居場所がたくさんできたらいいなと思います。

でも考えてみたら、学校外で遊べる場所が江戸川区には少ないんですね。
越谷はまだまだ自然が残っています。

たくさんの仲間が群れて遊ぶ場所が子どもには必要ですよね。
異年齢の子どもたちが群れて遊んでいる場所・・・どこにあるかなぁ。

江戸川区の職員さんが、「このすくすくスクールが定着するまでにはいろんなことがありましたが、(今でも課題がないわけではありませんが)なにより、このスクールが始まってから、子どもたちが変化してきて、とても成長がみられている。逆に学校の先生方が、総合学習や、学級活動をはじめ、いろいろなことが、とてもスムーズにおこなわれるようになったと感謝されている」とおっしゃっていました。

子どもたちに安心して遊べる居場所があるということは、子どもの成長にかかせないことだという思いを強くしました。

ついつい少人数でゲームに興じてしまう子どもたち。なんとか本来の子どもの遊びを
取り戻して欲しい。子どもは自分たちで工夫して遊びを作り出していく力をもっているはず・・・。

生き生きと遊ぶ小松川の子どもたちを見て、そう思いました。