NPO法人CCCNET紹介/②仕事をとる

<女性の就労支援・子育て支援 NPO法人CCCNET①>

■全国ではじめてNPO法人としてファミリー・サポート・センターを受託

 働きたいのに保育園へ入れない人がいる現実をどうにかしたいと、
ファミリー・サポート・センター(以下ファミサポ)に目をつけた瓜生さん。
他市のモデル事業を見学し、町田市に設置を働きかけ、市直営のファミサポの
臨時職員を経た後、委託するからと行政から背中を押される形でNPO法人を設立。

CCCNETの誕生です。当初、NPO法人ではなく、会社設立を考えたそうですが、
メンバー11人で資本金を4万円ずつしか出せず、
身の丈にあった法人格をということで、NPO法人を取得したとのこと。

ファミサポのNPO法人委託は、町田市議会を通ったものの、国がケチをつけ、
他に自主事業をしてほしいと市から要請されてITサポート事業、
初心者向けのパソコン講座を開始。それが認められて、
2000年10月に、全国ではじめてNPO法人として
ファミリー・サポート・センターを受託します。

■仕事を取る

 2001年には、国のIT講習会関連事業を町田市から受託するなど
事業が広がっていきます。2002年、厚生労働省が失業対策として創設した
緊急雇用創出特別基金で、町田市に4億円の予算が付くという情報を
手にいれるやいなや、それを全部受託しようと、総額4億円以上の市の職員が
飛びつきそうな新事業の企画案を15、6本作り、
行政の各部署にプレゼンにまわります。

その結果、教育委員会「情報教育指導補助者」の市内41校への派遣や、
生涯生活部の生涯学習実態調査などを受託。
この年、事業高は1億以上に跳ね上がります。
CCCNETだけがどうしてそんなに受託を取れたのかという質問に、
「行政の各部署は絶対お互いの情報をやりとりしないというメリットを利用したのよ」と
笑う瓜生さん。

実際に作った企画書が15、6本という、そのバイタリティー、
商魂は事業をめざすNPO法人として見習いたいところです。

■新しい情報をキャッチして事業化

 パソコンを習いたい主婦層がいるというリサーチ結果をもとに、
町田駅にできたインターネットカフェが昼間ガラガラなのに目つけ、
その10席を借りて、パソコン講座を開くなど、常にアンテナを張りめぐらしている
とのこと。ネットで最新情報を入手するのは当たり前。

「新しいことをやればマスコミが取りあげてくれて、宣伝費をかけなくても済む」と
いうのも手腕の一つと拝見しました。

(→続く)

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2006年2月21日(火)13:30〜16:00pm(受付開始13時)
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