我が家の目の前にあるのは、仙台掘川公園といって、このあたりの住民の方のちょっとした憩いの場所です。
幅は10メートルぐらいなんですが、全長3.7キロという都内最大級の大きさで、上空から見るとちょうど砂町の真ん中にL字型に横たわっています。
何でそういう形をしているかというと、昔は川だったからです。江戸時代に深川に掘られた運河、仙台掘(仙台の松平公の屋敷隣接していたから、そう呼ばれた)を延長する形で、大正時代に掘られました。その後、産業の発展に貢献したのですが、昭和50年代に運河としての役割がなくなったので、埋め立てられて公園になりました。
なにしろ、長〜い公園ですから、ただ歩いているだけでも結構楽しいんです。
江戸時代の旧家が展示してあったり、テーマごとにいろんな木があったり、池があったり。真ん中の池には、今の季節になると、かわせみが飛んでくるようで、それをシャッターチャンスに狙っているカメラ愛好家の方々がたくさんいます。
周りにはマンションや団地がたくさんありますので、通勤や通学のための生活道路として利用されているのも特長です。
休みの日には、普段歩いているコースから、足を伸ばして歩いてみると、ちょっとした旅行気分にも浸れます。
そして、この公園の年に一度のお楽しみといえばこれ。
もう一月もすると、公園に沿ってずらりを並んでいる桜並木に花が咲きます。
このときだけは、周りの世界がいっぺんに変わるんですね。
実はこの桜の木は、神奈川の方の大手の工場の庭に植えられていたもので、工場閉鎖に伴って切り倒されるものを、江東区がもらってきて植えたものだそうです。
この川を埋めるのに使われた土は、当時、日本全国で開発のために山などから掘り起こされた残土。これをあちこちからもらってきて埋めたので、かなりリーズナブルに埋め立てが出来たとか。
その他、本当は捨てられる運命だった木や資源が、この公園に利用されているようです。
私がこの公園を大切に思うポイントは、まさにここなんです!
そこから派生する私の考えについては、またおいおい述べますが……。
実は今、この公園の桜の木の周りで舗装工事が進んでます。
桜の木には影響がない、舗装工事のようですが、ぜひとも、公園の環境は守ってほしいと思います。
桜の季節が、楽しみですね〜・。