中平です。
今日、生徒と一緒に長野県信濃美術館で行われていた「夜のやねうら美術館」の作品撤収を行いました。そこで、このような作品展へこられるお客さんの特徴を、生徒が発見しました。
生徒作品「あなたの中の善と悪」で、お客さんにある問いかけをしました。「今、あなたは善ですか?悪ですか? 自分の心を蛍光ペンで描いて、壁に貼ってください」というものでした。今日、その作者である生徒が作品の撤収をしてみると、なんとこの問いかけに答えて、絵を描いてくださった人の数が、252名であることがわかりました。この展覧会の総入場者数が1124人ですので、4人に一人がこの参加型作品に参加してくださったということになります。この結果を見た作者の生徒は、自分たちの作品への回答が想像以上に大きかったことに感激していました。また、作者の生徒は、「お客さんは、やねうら作品を見ることにより、自分たちも作品作りをしたくなったのではないか?」と仮説をたてました。そして、「来年のとがびのお客さんも、もしかしたら作品を見ていくうちに自分たちでも何か作りたくなるかもしれない。だから、作家の作品と参加型のスペースを作ると良いのではないかな」という考えに達しました。これは大きな発見でした。彼らの発見に私も興味があります。
また帰りの車中で、彼らの「とがび2006」への発想は更に広がり、「選挙カーみたいに、車でとがびの宣伝をしたらどうか」「でも田中康夫長野県知事の選挙と時期が重なっちゃうよ」「温泉とかセブンイレブンなんかと協力してもらいたいなあ」「東山魁夷作品を見て、何か絵を来た人が描くってのはどうか?」などユニークなアイデアがたくさん出ました。
今回の展示で大きな収穫がありました。
戸上中の生徒です。
片付けは、手伝いに行ってべんきょうになりました。自分で作った人のなかの善と悪は、作者の心と見た人の心が分かります。
なので2006のとがびはそういうのも面白いと思います。