うづです。
今回の映像祭に、パレスチナのガザの映像作家
アブドゥッサラーム・シャハダ監督が、作品の内容として
寄せてくれた文章を紹介します。
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私が通り過ぎてきた人々がいる。
ある者は、涙を浮かべながら建物の残骸から立ち上がった。
ある者は、自らを苛む不安を解決する道を探していた。
そしてまたある者は、現実に直面し、疲れ果てていた。
皆、私にそっくりだった。
私はかつてカメラを愛していた。
カメラは痛みを伝え、悲しみを忘れることができると信じていたのだ。
いや、私が信じていたのは、
希望やより良い人生といったものだったのかもしれない。
These are people who have crossed my path.
Some of them rose from among the debris, carrying their tears,
some were looking for answers to worries that haunted them.
Others were exhausted by contemplating the reality.
They appeared like me.
I used to love camera and believe in what it can do to transfer the pain,
forget sorrows, or may be promise of a better life.
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作品概要が並ぶ欄の中で、この文章を見た時、
アラブ文化の中で培われてきた言葉、
詩の美しさ、豊かさの一端に触れた気がしました。
それは、私たちが日頃見てきた、
洪水のような情報やニュースの中の、
「パレスチナ」「アラブ」とは、まったく一線を画すもの。
このアブドゥッサラーム・シャハダさんの
ドキュメンタリー「レインボー」と、
今回ガザから、EARTH VISIONに参加してくださる
アブドゥッサラーム・シャハダさんに、是非、会いに来て下さいね。