次号の「百歳の肖像」は姫路在住の、
黒田久子さん、102歳。

な、な、なんと(古いか、この表現は!)、この方、
まだ、月に何回かボランティア活動をされてるんですよ!
その仕事も篤志面接委員(こんな仕事があるとは知らなかった!)。
刑を終えた犯罪者が出所する際、
いろいろ相談に乗る役割だそうです。

「なんぼになったら辞めないかんいわれますが、
次々仕事があんのに、なんで辞めんならんのかなあ、
不思議ですねん」

102歳の方がこう言うと、迫力があります。
ほんとにね、誰が定年なんて作ったんでしょ?

カラーページは、『夙川ひだまり日記』という絵本を作った、
直野祥子さん。団塊の世代のイラストレーター。
子供の目から見た昭和30年代の阪神間の様子が伺えて、懐かしい。
TVが家庭に入り始めた、洗濯機には手回しの絞り機がついていた、
網戸ってのがまだなくて、蚊帳を吊って寝た。
火鉢や足踏み式ミシンってのもありました。
この本一冊あれば、同年代の方は数日間、話題に事欠きません。

特別インタビューは道修町の丁稚どんから出発して、
大手製薬会社を作り上げた生地(おんじ)忠男さん。
丁稚生活の厳しさの中に、われわれが忘れてしまった、
何かがあるのではないかと思わせてくれます。

そのほか、貧困生活を母親とおかきを作ることで乗り越えた、
豊岡在住の岩本和雄さん、今は3回目の青春という蔡錦碧(さいきんへき)さん、
仕事のかたわら、童話を創作し、
今は得意の話術で兵庫県内を走り回る遠周章(えんしゅうあきら)さん等など、
素敵な登場人物満載です。

3月15日ころには関西地区のジュンク堂書店に並びますので、
ぜひ、お求めください。