中平です。
今日は、1学年必修授業の「和風でGO!」で作ったミニ金屏風を紹介します。
1学年は、「Nスパイラル」で、春にルネサンスの「モナリザ」や「最後の晩餐」の鑑賞から始まり、「僕の私のルネサンス的出来事」を絵にしようという制作を行いました。それを受けて今は日本美術の「風神雷神図屏風」と「燕子花図屏風」の鑑賞から授業が始まりました。授業の鑑賞では、「和風の特徴の一つは、風神雷神で代表される相反するペアの構図と、燕子花図屏風に代表される、同じものの繰り返しという構図である」という結論に立って行います。
鑑賞後、校内を探検し、風神雷神的なものや燕子花的なものを探します。すると、生徒は、トイレの便器の並びに「燕子花」を、校長先生と教頭先生の組み合わせに「風神雷神」を発見します。これが「和風調査団」という小単元です。
その後、いよいよ生徒は、「ミニ金屏風」制作に入ります。この制作では、必ず生徒は、構図を風神雷神タイプまたは燕子花タイプに決め、好きなものをアクリルで描画していきます。既成の写真などの使用も許可し、「巨人対阪神」や「天使対悪魔」という作品が生まれてきます。金屏風ですので、画面全面を絵の具で埋めることの必要がなく、比較的予想以上に豪華で良い出来映えになるため、どのような生徒の作品も満足いくものとなります。写真は制作風景。
作品は「やった!阪神優勝や」「縛られる世界・自由な世界」の二点。
「やった・・」は、ジェット風船が燕子花的表現に、「縛られる・・・」は燕子花的構図と相反する風塵雷神構図の両方が使われています。