誕生日記念!また『18きっぷ』で旅しに行きました。その①

私が京都に一人旅をしに行くときは

たいがい『自分の心と向き合いたい時』です。

これは、私が大学生の時からの習慣です。

私は今、自分自身の大きな悩みに正面からぶつかり

それを解決すべく考えています。

今まで傷付くのが怖くて、問題に正面からぶつかることを

避けてきましたが、もう明日で29歳になることやし、

問題を先送りしたくなかったのです。

さてさて。バスに乗って田舎に来ました。

私はここがとても好きで、

数年前の誕生日にも来ました(^^)。

今日は3月中旬にも関わらず

曇り時々吹雪。

せんべい屋さんのおじいちゃん曰く

「今朝はマイナス一℃やったでー」。

そりゃー寒いわ(^^;)。

さすが京都。底冷えしまんなー。

こんな寒い時だからこそ、観光客が少ないので

私はいつもこの時期に京都に来ます♪

(人が多い京都はいくら美しい風景でも

好きではありません)

観光客の多くが、その土地の有名な寺院に

行く中、私はその奥にある、某寺院へ。

そこは、私のお気に入りの庭園がある所です。

そこで、建物の扉がフルオープンされた

極寒の空間の上で正座し、お抹茶とお菓子を

頂きながら、美しい景色を眺めるのです。

静寂の中にもしんしんと降る雪の風景。

風の音、水のしたたる音・・・鐘の音。

線香や抹茶のにおい。

そして、お茶菓子の味。

5感をフル回転させると、感性が研ぎ澄まされて

行くのが良く分かります。

そこで、浮かんできた言葉が

『諸行無常』。

その寺院の部屋の天井の板は

豊臣秀吉時代の武士たちが、敵に追い詰められ

自害した場所の床の板が使われており

よくよく見ると、血の跡みたいなものが

見えたりします。

この寺院の建物の作者は、その武士たちの霊を

供養する為にこのようなものにしたそうです。

私たちの先祖って、先祖なりに

大変だったんですね。

天井から、目を下ろすと

私が座っていた隣3メートルの所に見知らぬ

おねえさんが座って、私と同じ方向の景色を、

ぼーと眺めていました。

はじめは、そのおねえさんに対して

「オイオイ。人あまりおらんねんから、

私の隣(視界の中)におるな〜〜〜」って怒ってましたが

そのおねえさんは、私の存在なんて気にせず

美しい景色を、チョッピリ微笑みながら眺めておられました。

が、寒そうで、鼻をすすっておられました(^^;)。

(私はカイロ付け暖かい格好で行ってたので、問題ナシ♪)

でも、そのおねえさんはそこを離れようとしませんでした。

何故かだんだんそのおねえさんのことが好きになり

で、私は快くそのおねえさんに

その場を明け渡し、その場を立つと、ナント

後ろにも、もう一人おねえさんが座っていました。

そのおねえさんは、私よりも若そうで

ちょっぴり悲しそうな顔をしながら

外の雪景色を眺めていました。

私は、自身もそうなので

若い女性の一人旅の動機は良く分かります。

「私一人が一人旅してるんちゃうんやー」と

嬉しくなりました(^^)。