身体的、精神的な障がいを持つ人々は、ここパランギ周辺にもいます。ある人はポリオで左下肢が麻痺し、杖で山道を移動しています。ある男性は盲目で、子どもに手を引いてもらっています。ある老人は発声に障害があり、聞くことはできても話をすることはできません。またある若者は、知的障がい(彼自身の無欲さ、優しさもあるでしょうが)から例え支援物資を受け取っても、他人にそのままあげてしまうそうです。
 
 ただでさえ不便な山間の生活で、更に障がいの重荷を負って生きるのはさぞかし大変なことでしょう。しかし、彼らの笑顔の明るさを見、自分の不足を受け入れてなお、地域に貢献しようと働く彼らの前向きな姿勢を見ると、脱帽せざるを得ません。
 松葉杖で器用に山道を歩く若者松葉杖で器用に山道を歩く若者、そしては、バダルシャリフの商店でスタッフとして活躍しています。声を失った老人も、配布事業の際ボランティアとして進んでJENの活動を手伝ってくれています。

 障害や差別に負けず社会に出て、貢献する道を探す姿勢、また障がい者をあたたかく受け入れる周囲の心の広さ、優しさ。山間の民から私たちが学び直さなければならないことは、実はたくさんあるのかもしれません。

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