青春18きっぷ☆鈍行の旅・・・その②3月25日

昨日朝八尾をでて、JR関西本線で名古屋へ・・・。

途中の加茂〜亀山間がめっちゃステキな風景でした。

夜が明ける瞬間や、朝日が東の山から出てきた

瞬間も、この世の神秘を大いに感じました。

朝って、ホント何かが生まれてくる瞬間みたいで

地球全体にエネルギーが沸いて来るってかんじ。

この地球からのエネルギーを浴びて

一日を過ごすライフスタイルって、いいかもしれないですね。

名古屋に着いて、私の大好きな童話作家の

新見南吉さん(大正2〜昭和18)の記念館に行きました。

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新見南吉記念館ホームページ
http://www.nankichi.gr.jp/
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新見さんの代表作でもある『ごんきつね』は

私が、小学校4年生の時の国語教科書に載っていて

また、私が生まれて始めて感動した童話でした。

それ以外にも、小学3年生の国語の教科書では

『てぶくろを買いに』という心あったまる新見さんの

童話が載っていました。

ですので、私も絵本とか描くようにもなりましたし

ずっとこの記念館に来たかったのです。

(実は私、名古屋で降りたことは始めてなんです。

いつも通過ばっかりで・・・)

その記念館は、小学生もたくさん来ていて

「教科書で興味持ってきました〜」という

子どもたちが多かったです。

今も『ごんぎつね』が教科書に載っているようですね。

いいことです。

中の展示は、一見普通の展示形式なんですが

私は新見さんの作品が好きなんで

じっくり興味深く拝見させて頂きました。

一番驚いたことは、新見さんは29歳で

この世を去ったということでした。

29歳の私は、それがとても切なくなりました。

新見さんのような情熱も、才能も、そして人への愛情も

豊かだった方が、「死にたくない」と思い続けたのにも

関わらず、病魔に襲われて早くに亡くなった・・・

普段健康が当たり前の私は、新見さんに

「あなたは、健康であるだけで、幸せやん。

死ぬまでにめっちゃ長い時間があるから、何でもできるやん。」と

言われている気がしました。

今、私が持っている「ありがたいこと」や「幸せ」に

ちゃんと感謝して生きなアカンな・・・と

めっちゃ反省しました。

そうこうしているうちに

昨晩一睡もしていないので睡魔が

私の所に下りてきました(泣)。

ちょっとそこにある図書館で居眠りして

そこの喫茶店で、コーヒーブレイク♪

普段は、家&会社事務所でコーヒーを

飲むのこともあり、こんなにのんびり仕事以外の

ことを考えながら飲んだのは久しぶりです。

貴重な時間です。

記念館を出たところに、

綺麗な菜の花畑がありました。

その日は晴天。

思わず「なのは〜なばたけぇ〜に・・・」と

『朧月夜』を口ずさんでいました(笑)。

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『朧月夜』の曲が聴けます
http://itotai.cool.ne.jp/kaigauta/utahp01.html
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新見さんの作品には、この町の

実存するいろんな所が出てきます。

『ごんぎつね』の「ごん」も、この記念館の近くにある

小さな山から取った名前だそうです。

確かにこの地方は、自然環境も文化も歴史も

ステキです。こんな豊かな風土が新見さんのような

郷土愛があって素晴らしい人間を産み、また

そのような人たちが、もっとこの町を良くしていくのだろうと

私は感じました。

『まちが人を産み、人が町を育てる』

それから近くの川沿いを

のんびり歩きました。

土手の下のほうで

おじいちゃんと、男の子の孫二人がいて

おじいちゃんが、孫に何かを教えていて

「よしよし、分かったか!エライ、エライ!」と誉めていました。

そんなさりげない風景が妙に感動しました。

この町は「何も無い田舎」ですが

ここで育つ子どもたちは

素晴らしい風土文化の中で伸び伸び育ち

ステキな大人になるでしょうね。