2006年3月31日に神戸・王子公園の美術館「原田の森ギャラリー」にて開催された『夢 こどもがつくる人・まち・こころ cannow 2006』というイベントに参加し、フェアトレードファッションショーとトークライブを行いました。
全体的には、こどもとアートに関する催しだったので、会場はオブジェや絵画に囲まれた素敵な空間となり、とっても楽しいイベントになりました♪
☆フェアトレードファッションショー☆
まず、世界に存在する貧困問題に対して「私達が出来ることは何なのか?」を参加者に考えてもらいたと思い、特に“こども”に焦点をあてて
「毎日ご飯を食べることが出来ない、学校に行くことが出来ない、ごみ山をあさって働かなければならないこども達・・・私たちが当たり前だと思っている毎日は、世界のある地域では当たり前ではない。」
という世界の現状を伝えました。
このような問題の解決のひとつの方法として、私達ができる身近な国際協力であるフェアトレードをファッションショーによってアピールしました。
ジンバブエの民族音楽の生演奏にのせて、モデルがオブジェの間を歩き、身にまとったフェアトレードの衣装をとってもかわいく紹介しました♪
音楽を演奏してくれた「リンガ・ザ・ンビラ・バンド」は大阪外国語大学の学生で構成され、ジンバブエの地元の演奏者の音楽を録音したCDを販売し、その売り上げを村に寄付しています。
演奏自体とっても心地よくで、さらに現地の支援にもつながる彼らの活動はとっても素敵だな〜♪思いました!
(詳しくは、リンガ・ザ・ンビラ・バンドのHPをご覧ください。 http://www.geocities.jp/mbira_band_ringa/index/index.htm)
そして、モデルによる服のアピールの後に、実際にフェアトレードによって生まれた変化・・・
「親の収入が安定したり、ご飯をちゃんと食べられるようになったり、学校に通えるようになったり、村に図書館が建ったり、こども達の可能性や夢はどんどん膨らみ、笑顔が増えています」
といったことを知ってもらい、明るい未来を作るのは私達ひとりひとりなんだ、ってことを伝えました。
☆トークライブ☆
FTSN関西前代表の山根によるフェアトレードの仕組みやFTSN関西の活動紹介や、企業や個人からの支援と社会活動団体をblogを通してつなぐ活動をされているSDF理事の金森さんのお話、インドからフェアトレードキャンバスバックを輸入しようとされている貿易事業をされているサンジェイさんのお話、SDF理事で立命館大学大学院の学生でもある加藤さんがベトナムの農村を訪れたときのお話などを伺いました。
お話を聞いて、すべての製品がフェアトレードに変わることが必要なのではなく、私達消費者にとって「どんな背景をもつ製品を買うのかという選択肢」が市場にあることが重要なのだということを再確認しました。先進国で物を買う立場にある私達が「消費者という当事者の立場」であることを自覚し、私達が日々手にとっているものがどのような人たちによってどのように作られているのか、その背景を大切にし、本当に心地よい製品を選べる賢い消費者にならなけらばならいなと思いました。
また、“フェア”トレードって言うけど何が「フェア」なのか、フェアトレード製品を手に取る消費者にも、生産者との繋がりが分かるように、「フェアトレードの透明性を増す」ことの必要性、などフェアトレードの難しさも感じました。
FTSNがこれからもこのように、ほかの団体さんとの繋がりを持つことの大切さと、それによる活動の広がりにこれからの可能性を感じとってもワクワクしました♪