性産業に従事する人の中にセクシュアル・アビューズを受けた過去を持つ人は
非常に多いと専門家の中でも言われています。
なぜか・・・それは非常に深い理論になりますので、ここではやめておきます。
ただ、自覚がない、記憶にない人が多いので、もしも当人にインタビューしてみたところで、
「そんな体験ない」と返されるかもしれません。
セクシュアル・アビューズを受けた場合、記憶が封印されてしまうことがよくあります。
そのことが、より一層複雑な問題を生んでいます。
では、記憶を紐解くといいのか?というと、そうとも言い切れず、これまた難しい問題が
多々あります。

一方で、犯罪を起こす成人や事件を起こす子どもの中でセクシュアル・アビューズを
受けている人の割合は、いくつかの調査で8〜9割に達しています。
こちらは、記憶されている人たちなのです。
記憶に残っていても苦しいのでしょう。

そして、性犯罪者・加害者もまた、セクシュアル・アビューズを受けていることがとても多いです。
それはなぜか・・・これもまた、ここに書ききれませんし、
理論的に組み立てるのはとても難しいので、お許しください。

とにかく「一筋縄でいかない」 それがセクシュアル・アビューズなのです。

いずれにせよ、ここで大切なことは、万一被害を受けた場合でも、
直後にきちんとケアされる経験が必要だということです。
しかし、そのケアできる人も機関も、まだまだ少ないのが現状です。