ここ数日でとても悲しい出来事がありました。
村の中心地で商店を営んでいるドン・ボリバルさんというとっても気さくで、人気者のおじさんが、鉱山開発会社の「労働者求む」の呼びかけに乗り、書類にサインをし、実際に仕事を始めてしまいました。
労働内容は、雨によってぐちゃぐちゃになった道の舗装や畑作りなのですが、ドン・ボリバルさんは車を持っているので、そういった労働者たちの運搬を主に行ってるようです。
仕事を始めるらしいとの噂を聞き、真相を聞きにドン・ボリバルさんを先週の金曜日に訪ねたのですが、そのときは「いや、そんなことはないよ。村の人たちが反対することを
できないよ。」と言ってくれ、ホッとしていたのですが、実際には今週から仕事をしているようです。
とてもとても大好きなおじさんなだけにとても悲しく思います。日給5〜7ドルが相場のところを、鉱山会社は10ドル払うと言っているそうです。再度ドン・ボリバルさんに会って真意を確かめたいと思うと同時に、改めて鉱山会社に対して怒りを覚えています。
村の人たちと持続可能な生活を模索していくことはとても時間がかかりそうですが、少しづつ、少しづつ、スローにでも着実に模索して、村人の団結を崩さないようにしていきたいなと思っています。【横山理絵】
写真上:村人による「鉱山業者の立ち入りを禁ず」の看板。
写真下:フニン村の人々。