最近、自分自身の性別に揺らぎを感じている10代後半〜20代前半の人たち、
その家族や学校の先生からの相談が徐々に増え始めてきました。
10代後半〜20代前半というと、大人への扉の前に立ち、その先へ続く未知の世界に
深く悩む年頃。
「性別」の揺らぎと「進路」というふたつの大きな荷物を両腕に抱えきれないでいるのは、
多くを語らずとも伝わってきます。
彼らの多くは、自分の望む性別で就職でき、差別や偏見を受けず、
そして、自らの能力が発揮できる職業に就くことを理想だと語ります。
しかし、それにはまだ社会全体の受け入れ態勢が整っていないため、
自分の適正や能力より、制服がないところ、性別役割がはっきりしていないところを
選びがちなのです。
もちろん、人の2倍、3倍努力して、自分で壁をぶち破り、周囲の理解を得、
能力を高め、自分で環境を作り上げていく人もいます。
でも、残念ながら、多くの当事者は、そうではありません・・・
誰もが、「自分らしく生きられる社会」は・・・まだまだ遠いようです。
しかし、昨日のニュースのように、たった一人のために、たくさんの人が考え、悩み、努力し、
その人にとってより良い環境を用意することは、簡単ではないにしろ、実現可能なのです。
それは、ある一人の「理解しよう」とする思いから、輪が広がるのです。
その「ある一人」になることは、誰にでもできることなのではないかと思います。
確かに大変なこともあるでしょう。
他の人に混乱を与えることもあるかもしれません。
でも、そんなことは、人間の叡智で切り抜けられる問題だと思うのです。
そして、そのたった一人のために用意されたより良い環境は、
きっと多くの人にとっても、心地よい環境になるはずです。
さぁ、あなたも、明日から「理解しよう」という「ある一人」に!(%ニコ女%)