湯治アーティストのひとり田中真二朗さんと東鳴子へ。田中さんが作品の設置を希望しているJR陸羽東線・鳴子御殿湯駅わきの広大な空き地をみんなで視察しました。
ここにバラックのようなものを多数建て、山からとってきたつるをまきつけて、現代の棄景を現出させるというのが田中さんの構想です。バラックの中には棄てられたものや使われなくなったものを配置。
また、御殿湯駅は隣駅の鳴子小学校へ通う子どもたちの通学路でもあることから、学校帰りの子どもたちが「秘密基地」づくりの感覚で集まってくることも期待しています。
田中さんはこの春、宮城教育大の大学院を卒業、制作のかたわら高校の講師もされています。そんな田中さんが思うのは、地域づくりは子どもから。町づくりをテーマにしたアート・プロジェクトも単に人が来ればいいとか、商店街が活性化すればいいというのではなく、やはり次の世代を担う子どもが、自分たちの町をおもしろいと感じるようなもの、おもしろかったと記憶にのこるようなものにしたい、と。
会期まであとひと月をきった「アートin湯治(AIT)」。開催が楽しみです。