久しぶりに、ナマケモノ倶楽部の小冊子「ポトリ〜ハチドリな31人のわたしにできること」から紹介します。
■わたしにできること:「豊かさ」を見極める
アウキ・ティトゥアニャ(エクアドル・コタカチ郡知事)
私が知事を務めるエクアドル・コタカチ郡では、今、鉱山開発の問題が起きています。開発予定の地域は生物多様性に恵まれ、雲霧林(うんむりん)という貴重な森が地球上の気候の安定をもたらしている場所です。
母なる大地は売り物ではありません。コタカチ郡はそのような鉱山開発に「NO」と言い続けています。また、鉱山開発に替わる持続可能な経済として、エコツーリズムや有機農業、フェアトレードなどに取り組んでいます。
私たちがめざす「豊かさ」とは、物質的なものではなく、生活の質を高めることです。人間が自然と調和して生きていけるよう、私たちもクリキンディのように1滴ずつ、しずくを落としています。