四国遍路「お接待」プロジェクト展

遅くなりました。太田三郎さんプロデュース四国遍路「お接待」プロジェクト展レポートです。築約100年の蔵をアートスペースとして3年前から継続して活用している「アート蔵」の2階が展示スペースです。
路地の様な細いアプローチ(写真左上)から中に入ると蔵の前はちょっとしたオープンスペース(通称蔵前広場/写真右下)があり、お接待WS(写真右上)、太田三郎さんのアートグッズショップ(写真左下)、受付と12Mの手作りテントがお客様を迎えます。

以前、ブログでご紹介しましたが、前日太田さんに作品を展示していただき、蔵の中の空気は全く変わりました。

ワークショップで参加者に製作していただいた作品です。展示作品は期間中蔵前広場のWS会場で作られた作品も追加され増えていきます。
「数珠玉携帯ストラップ」(写真左上)は遍路道を一巡(結願)されたら、ジュズダマの実を土に蒔いてくださるようにお遍路さんにお願いします。
「五円玉」(写真右上)市民の方々に5円硬貨を寄付してもらい、水引をあしらっていただきました。受取ったお遍路さんが道中さまざまなご縁に恵まれるように、という願いが込められています。
「結び文」(写真右下)一般市民からお遍路さんへ寄せられたはげましの言葉が添えられた結び文です。お接待の品と一緒にお渡しします。
「数珠」(写真左下)ワークショップ参加者が各自の足の寸法にジュズダマを繋げたものを、さらに数十名分繋ぎ合わせました。将来四国4県の参加者が加わることで数珠は完成します。会場の壁面を一周する様に配置された壁面パネルはすでに150名近い参加者の足の長さの数珠で埋め尽くされたので蔵の中の展示はストップ。四国4県の参加者が加わるといったいどれだけの長さになるのでしょう?

20センチ以上の土壁に覆われた蔵もさすがにこの炎天下と照明の為、暑い。扇風機5台がフル回転です。
正面の作品は太田三郎さんの切手作品です。

太田三郎さんの切手作品4点、晒し木綿の壁面に展示されています。
「Juzudama Project」
太田三郎が繋げたジュズダマの数珠をモチーフにした切手作品。四国霊場の数にあわせて88種類の数珠があります。
「5 Yen Project」
市民の方々に寄付していただいた5円硬貨の両面をモチーフにした切手作品。それぞれの切手には、5円玉提供者の氏名および5円玉の所在地と日付が記録されています。この5円玉も水引をあしらい、接待の品々とともにお遍路さんにお渡しします。
Sano