中平です。このブログに何回も登場されている伝説の美術教師・飛矢崎真守先生の油絵作品の中に、興味深いものがありました。それは、「レイテ島突入」と題された小型のベニヤに書かれた作品で、1970年に描かれました。
絵は、写真や題名からも分かるとおり、太平洋戦争でのレイテ島突入作戦に付いて描かれています。先生は、大正1年にお生まれになり、昭和18年から20年の間、海軍徴兵巡洋艦「愛宕」と戦艦「長門」に乗艦されていたそうです。その時の記憶で描かれた作品だと思いますが、主に風景画や学校の校舎を描かれている先生の作品の中で、唯一の戦争画がこの「レイテ島突入」です。
この絵を発見した時、キッズ学芸員の柳町くんは、「実際に戦艦に乗っていた人が描いた絵は貴重だ」と感じ、この作品を自分が引き取って大切に保管しようと思ったそうです。柳町くんは、とがびの時、地元プラモデル作家と一緒に「戦場プロジェクト」を企画しています。その時、この「レイテ島突入」を一緒に展示したいと考えているようです。