通い湯治10か月番外編「岩手・土沢へ」

昨年からはじまった「まちかど美術館 アート@つちざわ」へ出展するため、現地での交渉に岩手県花巻市土沢へ行って来ました(えんえんと町の中をぬって流れる用水路の上に毛糸の枕木を敷きます)。少し前までは東和町だったのですが、合併して宮沢賢治で有名な花巻市に。
土沢は萬鉄五郎の出身地として知られ、「まちがど美術館」もこの萬鉄五郎美術館と地域住民の方の運営で行われています。今年は170人ほどが参加するそうで、私は昨年、観客として訪れたのですが、その一種ダンデパンダン風の、本当の意味で町全体を舞台にしてしまう勢いが素晴らしく、「GOTEN GOTEN 2006 アート湯治祭」でも東鳴子温泉街を「ごてんゆギャラリー」として、湯治場全体をギャラリーにしたいと思っていたのですが、力及ばすでした。
ところで土沢は鳴子といっしょにドイツと交換留学生を送り出したり、受け入れたりというご縁があるのだそうです。話はどこかでつながるものです。

奥まったところにありながら、道の駅あり、インターチェンジあり、鉄道駅ありの土沢。花巻温泉郷のひとつ東和温泉がある場所でもあります。さっそく「通い湯治」番外編として入ってみることに。
しかしお風呂の戸をあけたとたん、鳴子ではありえない塩素臭が。外観からもうかがえるとおりスポーツクラブ風で、ジャグジーあり、スチーム・サウナありの限り無く「湯治」からは遠いコンセプトの温泉でした。
「GOTEN GOTEN 2006 アート湯治祭」8月の企画「光の盆」で、湯治気分を満喫したいと思う私でした。

(コメント:門脇篤)