通い湯治10か月その101「光の盆・送り火」

GOTEN GOTEN 2006 アート湯治祭」8月の企画「光の盆・送り火」。東鳴子温泉街メインストリートに2時間の交通規制を敷いての大規模なイベントです。
13日に行われた「迎え火」に対し、「送り火」はより地域の内向きの企画として位置付けられており、通りを歩いているとほとんどが顔見知りのかたばかり。

はじめは通りの端っこで花火をしていた子どもたちも、やがて大胆に道の真ん中で火をつけるようになり、いつしか自然に東鳴子名物の縁台とテーブルも通りの中央に設置され、尾形酒店前に設置されたビール・サーバーの生ビールと、それぞれのご家庭からもちよったキュウリの一本漬けやら夏ミョウガをつまみに、通り過ぎる人が次々に呼びとめられ、あいさつをしたり、来年は婦人部で盆踊りをやったらいいんじゃないか、今度は中学校の文化祭でアートを、などとあれこれ話に花が咲きます。

どなたかが突然わりばしを焼き始め、「花火セット」が配られました。火のまわりでみんな口々に「花火なんていつ以来だろう」などといいながら童心にかえって花火に火をつけます。
竹灯籠を発射台に連発式の打ち上げ花火も登場して歓声が。
昼の顔と夜の顔の劇的な変化。やがて通りはもとの静けさへと戻っていきました。

(コメント:門脇篤)